野草食日記 1 ハルジオンの若葉を食べてみる
ハルジオン、ヒメジョオン の若葉の違いがよくわからないのです。
ハルジオンはヘラ型、ヒメジョオン はスプーン型と山下智道さんの「野草と暮らす365日」には書いてあります。S部長に聞いてみると、上の写真はハルジオン、下の写真はヒメジョオン とのこと。きっと個体差もあるのでしょうが、私には上の葉っぱはスプーン型にも見えるので、もしかしたらヒメジョオン じゃないかと思ったりしています。
先日、ハルジオンと教えてもらった上の葉っぱを職場の庭から採取してきて、料理をしてみました。軽く湯がいて味見をしてみたところ、若干アクが強いので水につけた状態で密閉容器に入れ、冷蔵庫に1日保存。翌日の夜、もう一度味見をするとアクはいい具合に抜けていました。
もそっとした食感なので豆腐で緩和してみたら?!と白和えにしてみますが、キク科特有の香りをたのしめるものの、残念ながら食べにくさはカバーできませんでした。
ある野草料理の本には、ハルジオンの方が葉がやわらかく、ヒメジョオン の方は質がややかたい、場所によっては食用に適さないとの記述もあるので、やっぱりこれはヒメジョオン なのでは!!という意を強くしています。
ハルジオンは昨年葉付きの蕾を天ぷらにしたら、あまりの美味しさに感激しました。若葉のうちに食べてみようなどと考えず、花が咲くまで待てば良いのですけれどね。
簡単にハルジオンとヒメジョオン の見分け方のまとめ
ハルジオン
花期は4月〜6月 花弁は150〜400本でピンク色がかる傾向にある。蕾のときは枝先が湾曲して頭花をうなだれてつける。茎はマカロニのように空洞になっている。若葉はヘラ型。ヒメジョオン よりほろ苦さとキク科にほのかな香りを味わえる点でまさっているらしい。
ヒメジョオン
花期は5月〜8月 花弁は約100本で白〜淡紫色。蕾のときも頭花は上を向く。茎は中身が詰まっている。若葉はスプーン型。
参考文献
上野明・寺田洋子の山菜と野草の料理 中央公論社
花と葉で見わける野草 小学館
野草と暮らす365日 山下智道 山と渓谷社
野草の料理 甘糟幸子 神無書房