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野草食日記 181 アオキの蕾の味噌マヨネーズ和え
2年ほど前の春だったと思います。
アオキの蕾が食べられると何かで見て、天ぷらで食してみたことがありました。
まだ花茎が伸び始める前の丸く玉のような蕾です。
甘味、旨味はそう感じられないものの、ほろ苦さとアスパラのような食感がなかなか美味しかった。
蕾はあっという間に茎を伸ばして花が咲いてしまい、採取できる時期は短いのだなぁとその時思ったものでした。
昨年は他の野草に目を奪われているうちに、食べるタイミングを逃してしまいました。
保全活動で山の手入れをしていると、増えて困る植物の話を耳にすることがあります。
笹や竹、セイタカアワダチソウ。
そしてアオキもその中に入ります。
私が野草食をする目的としてのひとつが、「食べて里山保全」。
蕾を食べて実の数を減らす、うん、良いではないですか。
3日ほど前、山に野草の様子を見に行ったとき、花茎を伸ばしはじめたアオキの蕾を摘んできました。
アオキの蕾は指でつまんでカットできます。
しばらくすると切り口が黒くなります。
これはアウクビンという成分によるものだそうです。
アウクビンには抗炎症作用があり、身体に入った菌を除去し赤み、腫れを除くとのこと。火で炙って黒くなった葉を火傷、腫れ物、凍傷の患部に貼り、治療に使ったということです。
さて、摘んできたアオキの蕾。
天ぷらはすでに経験済みなので、茹でたものを味付けをしてみることにします。
茹でて味見をすると、苦味が強くこのままではちょっといただけません。
そこでいつものように水に漬けて冷蔵庫へ。
1日に1度水替えをし、2日置いた頃に程良い良い苦味になりました。
そのまま鰹節をかけて醤油で、というのも良いですが、夫がさほど鰹節を好まないため、味噌マヨネーズで和えてみます。
マヨネーズと思ったのは、味見をしたときの食感がブロッコリーに通じる思ったから。マヨ好きの夫はマヨ利用率が高く、味噌を合わせることで健康面にも若干ですが配慮しました。
作り置きの玉ねぎのカレー甘酢漬けを周りに敷いて、蕾を真ん中に盛り付けると、お花畑のようで可愛いです。
ほろ苦クリーミーで、粒々の歯応えも楽しく美味しい。
天ぷらよりもこちらのほうがアオキの個性を楽しめるなと思いました。
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