野草研究 4 男ゼンマイ 女ゼンマイ
4月26日の野草ウォーキングに参加して下さったKさんが、ゼンマイには男と女があると教えてくれました。
なんでもご自宅にあるゼンマイはずっと男ばかりしか生えなかったけれど、今年ようやく女が出てきたとか。
里山に生えているゼンマイの葉を見て、繊細なこの葉は女、しっかりしたこっちは男と教えてくれるのですが、いまいちよくわかりません。
中には同じ株から男みたいなのと女みたいなの両方が生えていて、これは一体どっち?!オカマかな?!というオチまで出てくる始末。
トップの写真はKさんが男と言っていたゼンマイの葉です。
そして下のは女と言っていた葉。
ちょっとなよっとしています。
そして・・・。
八百屋で売っているゼンマイは全部女ゼンマイなんだそうです。
男は食べないらしいです。
野草食をする身としてはこれは一等気になるポイントですよね。
ゼンマイの男、女問題。
すっごく気になったので、調べてみることにしました。
ところで私が一昨年前の春、近くで採取したゼンマイは一体どっちだったのでしょうか。
これが自採りゼンマイ。
なよっとしているのが女ならば、左から2番目が女で、あとは男なのかな?!
調査開始後、一番はじめに見たのがこちらのサイトです。
男の方がおっきいくらいしかよくわかりません。でもこれを書いた人と同じように、うまく表現できないけれど何かが違います。
その違いは一体何なのでしょう?!
次に見たこちらのサイトが分かりやすかったです。
↑こちらによると、丸く膨らんでいるのが男で、扁平なのが女ということです。
前出の「いなかパイプ」の男ゼンマイの葉をよく見ると、葉の数が多く粒々した質感ですね。
これは胞子葉と言って子孫を増やすためのものなのだそうです。
これに対し、つるっとした質感の女ゼンマイは栄養葉と言い、光合成をして栄養分を稼ぐ役割なのだとか。
こちらのサイトの写真がとてもわかりやすいです。
左が男で、右が女。
粒々とつるっとした質感の違い。
美味しさという点でも「男ゼンマイはうまくねぇんだ」とは「いなかパイプ」に登場するおばあちゃんのセリフです。
さて私が採ったゼンマイをもう一度見てみましょう。
写真がイマイチでわかりにくいですが、1番左が男、あとは女かな?!
このあと成長して葉っぱが開いたところは、今日ネット上では見つけられなかったので、トップの写真の男女の是非は今ここではわかりません。
ラッキーなことにお茶室にもゼンマイは植っているので、仕事の合間に注意して観察していきたいと思います。
さっき同じ株から男みたいなのと女みたいのが生えていて・・・と書きましたが、同じ株から両方生えるのが普通なんだそうです。
オカマなんていってごめんよ!
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その他、参考サイト
大場秀章先生の「草木花ないまぜ帳」