野草食日記 135 鶏胸肉とヤブガラシの花椒ソース
結婚した当時、夫も私も会社勤めをしていて、ディンクス(ダブルインカムノーキッズの略)なんて言葉も流行っていた頃のこと、H2O(エイチツーオー)という名前の雑誌があり、毎月読むのを楽しみにしていました。
内容は、世の女性に向けた素敵な生活の提案といった感じでしょうか。
その本をめくっていると、ハイセンスで上質な暮らしが自然とこちらにやってくるような気分になったものです。
巻頭に大抵料理の特集があり、有元葉子さんや山本麗子さんをはじめとする、そうそうたる料理研究家の皆さんが、当時は珍しい食材や調味料を使い、目から鱗のお料理を紹介していたものです。
ある号に茹で鶏だったか茹で豚だったかに花椒ソースをかけたレシピが載っていて試したことがありました。
花椒、今は麻婆豆腐に使う中国のスパイスとしてよく知られていますが、私はその時は名前を知らなくて、どんな味と香りなんだろうとワクワクしながら作ったものです。
果たして、それは素晴らしく美味しいソースでした。
でも、結構作るのが大変だった印象があり、また、子育てが始まるとそんなビリビリした風味のスパイスを使うこともしなくなり、いつしか忘れてしまっていました。
先日、鶏胸肉で作った鶏ハムのアレンジを考えていた時に、ふと花椒ソースのことを思い出しました。
レシピを探したけれど見つからず。
そこでネットで検索してみると、出るわ出るわで沢山ヒットしました。
ある方の記述によれば、栗原はるみさんのレシピということですので、あの頃見たのも栗原さんが載せていた料理だったのかもしれません。
材料は花椒、醤油、酢、砂糖と極めてシンプル。
何で結構作るのが大変なんて思ったのでしょうか?!
とにかくさささっと作って、鶏ハムとヤブガラシ を和えてみました。
旨し、旨しです。
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