野草食日記 212 乾燥クサギナを取り寄せてみる
昨年、庭のクサギの葉っぱが食べられるとわかった時、佃煮の他に何か良い食べ方がないかなとネットで調べたことがありました。
山陰地方に「くさぎなかけ飯」という郷土料理があるのが知ったのはその頃のこと。
西の方に鶏飯というやはり郷土料理があります。
結婚して間もなく、雑誌の料理ページにレシピが載っていたのを切り抜いて、今もファイルに挟んであります。
鶏飯というのは、ご飯の上に鶏肉、椎茸、錦糸卵のなど色とりどりの具をきれいに並べ、鶏のスープをかけて、お茶漬けのように食べるという料理です。
美味しそうだなぁと思いつつも、具をひとつひとつ作るというのがハードル高し。また、奈良漬けや紫蘇の実の佃煮など、ちょっと手に入りづらい素材を使っているところも一歩踏み出せない理由のひとつでした。
それでもいつか一度は食べてみたいな。そんなふうにも思っていて。
クサギナかけ飯の画像をネットで見た時、あぁ、これは鶏飯の具材の一つにクサギナを使っているんだなという印象を持ちました。
そして、この料理に必要なのが、乾燥させたクサギの葉っぱ。
クサギの葉を乾燥させると、その一種独特な匂いがなくなるというのです。
生のものだったらうちにいっぱいあるのにな。
アク抜きをすれば匂いもだいぶ減って気にならないから、十分作れるんじゃないかしら。
それとも乾燥品じゃなきゃダメな理由が他にあるのかな?
自分で乾燥クサギナを作るのもよいけれど、干すスペースも限られているし、何より手間が掛かる。
もし売っているのならば取り寄せてみたい・・・。
去年からずっとそんなふうに思っていたのですが、検索しても実際販売しているところが見つかりません。
ところが色々調査していたら、ついこの前、とうとう売っているところを発見してしまいました。
しかも電話した2日後に入荷すると言います。
ですよね、クサギの葉っぱが茂る季節ですものね。
まさにできたてほやほやの乾燥クサギナ。
もちろん、早速注文です。
届いたクサギナ。
地元のお母さんが作りましたという風情のジップロック入りのクサギナです。
生のクサギの匂いは全くなく、野草茶のような乾いた香りがしています