野草食日記 83 野菜のような野草 イヌビユ
ご近所友のチコさんの庭に突如として生えてきた草。
名前はなんですか?と聞かれましたが、初対面の植物で答えられず。
そこでその道のプロの方にお聞きし、イヌビユという名前であることがわかりました。
はてさて、このイヌビユは食べられるのでしょうか?!
初めての植物を口にするまで、私はかなり慎重を期するほうです。
野草食は楽しいですが、やはり危険はつきもの。
ごく有名なところでは、ニリンソウ、ゲンノショウコは猛毒のトリカブトに似ていますし、セリに似たドクゼリという種類もあるそうです。
自分の目の前にある草が人にとって有害であるかないか、きちんと調べてから食べるようにしたいと思っています。
せっかくの楽しい食事が命に関わるようになったらそれは残念なことですから。
さてさて、話は元に戻って。
イヌビユはヒユ科の1年草で、食べられる野草だとわかりました。
私は食べたことがありませんが、中国野菜のひゆ菜 (バイアム、チャイニーズスピナッチ、中国語ではシェンツァイとかインチョイとも呼ばれる) によく似た味とのこと。
クセがなく、茹でてお浸しや和え物、菜飯、生のまま油炒め、天ぷら、などにできると書かれています。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、平地から山里まで人の住む近く、あまり草の繁っていない場所に多いそうです。
こちらで何度も話題にのぼっているヤブガラシは、あちこちに生えていて、採っても採ってもどんどん出てきて、手入れを兼ねて摘み草ができる点で気に入っているのですが、このイヌビユも繁殖力が強く大量に採取しても大丈夫だそう。
こういう野草が私は好きです。
先日チコさん家のイヌビユの枝を2本、花(?!)ごと採取させてもらい、まずは定番の胡麻和えで食べてみました。
仄かな苦味があってとても美味しい。
ごく普通の野菜のような味わいです。
夏にできた種はすぐに発芽し、秋にはまた葉を採取できるとあったので、チコさん家でできた種をわけてもらって庭で育てたいです。