野草食日記 55 夏向きの美味しい野草 ミョウガタケとヤブミョウガ 見分け方のポイント
昨年、茶室の庭メンテナンスの仕事を始めたとき、木陰にミョウガに似た雰囲気の植物が沢山生えているのに出会いました。
その植物はヤブミョウガといって、調べてみると、どうも茎が食用になるということでしたが、採取時期が遅いように感じられ、その時はただ見るだけで終わりました。
ただ、秋の艶々とした銀藍色の実がとても綺麗だったので、年末の展示用リースに素材としてつかわせてもらったのでした。
さて今年もミョウガタケと一緒にヤブミョウガも土から顔を出しています。
ミョウガは互い違いに葉っぱが付くのに対して、ヤブミョウガはトップにお花のように葉が付きます。
色や質感は、ヤブミョウガのほうが濃くて艶があり、茎の模様が茶色と薄いグリーンの縞々なのが見分けるポイントのひとつかなと思います。
並べてみると違いがわかりやすいです。(左 ミョウガ 右 ヤブミョウガ)
どちらも皮を剥いて、味噌をつけて食べるとシャキシャキして美味しい。
味はミョウガタケの方が優しいミョウガの香りがするのに対してヤブミョウガは全く癖がないです。そして水分が多い。
マヨネーズをつけると、水分の多さからか、マヨネーズが負け気味になる感じ。
姿も食べ方も似ているのに、ミョウガはショウガ科ショウガ属の多年草、ヤブミョウガはツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草です。
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