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野草食日記 76 クサギの葉っぱを食べてみる
美しいエメラルドブルーグリーンの実がなるクサギの木。
染色に使うことは知っていましたが、野草の本を見ていて食べられることがわかりました。
引越し前、裏庭の斜面にクサギの木があるのを確認していたものの、春になり新芽が生えてきても、高木なので葉に手が届かない。
ずっともどかしい気持ちで眺めていたら、最近になって家の通路脇のひこばえが、クサギの葉に似ていることに気づきました。
高さは私の胸のあたり。
採取するにはとても都合がよいのです。
植物に詳しい方たちに尋ねると、やはりクサギで間違いないとのこと。
そうとわかれば早速トライです。
クサギは漢字で書くと臭木。
甘糟幸子さんの「野草の料理」に次のような記述があります。
「茶花にでも使いたいような風雅な花をつけているというのに、折ってみようものなら、そのにおいのすごいこと。一度かいだら、しばらくは鼻の先に不快な空気のかたまりをつけているような感じです。でも花壺にいけてしまえば、枝や葉の悪臭は消えて、花からほのかないい香りがしてきます。」
はじめこの木がクサギじゃないか?と期待を持ち始めたころ、不快な臭いがするはずだからと手折ってみたことがありました。
それなのに、葉も茎もナッツのような香ばしい香り。
とても不快とは思えず、これはクサギじゃないかもしれない、とちょっと残念に思っていたのです。人の感じ方って様々で面白いものですね。
ともかくも、これがクサギとわかったのです。
まずは茹でてみました。
熱湯に入れると立ち昇って来る香りは、ちょっと変わっているといえば変わっているのかな?!とも思いました。
それでも、私としてはドクダミのほうが臭いという表現が似合うと感じます。
少し水に晒して刻み、お昼に納豆と混ぜて食べてみると、うん、美味しかった。
夜は味噌ラーメンの青みにしてみたら苦くて相性悪し。
どんどん新芽が出てくるらしいので、今後色んな料理に使ってみるつもりです。
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