野草食日記 60 ヒメジョオンのナムル
ハルジオンが終わりに近づき、蕾がピンと上を向くヒメジョオンをあちこちで見かけるようになってきました。
茶室の庭では、ハルジオンもヒメジョオンも除草対象。
仕事の際に蕾がついた葉を沢山収穫してきました。
「山菜と野草の料理」という本のなかの「ハルジョオン」の項目では、「ハルジョオンのほうが、ほろ苦さとキクのほのかな香りを味わえる点で(ヒメジョオンより)まさっているようです。」と書かれていました。
そんなこともあり、実のところあまり期待せずに持ち帰ったのですが、これがなかなかどうして。
春菊に似ていて、とても馴染み深い味わいです。
ハルジオンは何度か続けて食べていると、キクっぽい花の香りが鼻に付くことがあるのにくらべ、ヒメジョオンはより野菜に近い感じで食べやすいと思いました。
ただ、これは他の野草にも多く当てはまることなのですが、歯ざわりが春菊より若干ギシギシしています。
世の中に流通している野菜は、味、香り、歯応えなどいずれも食べやすく、そのような点で “優れている“ 選抜された植物なんだなと、野草食を始めて改めて気づきました。
それでも、茹でた場合のヒメジョオンのギシギシ感は許される範囲のものだと思います。
野草のギシギシが気になる時、普段私がしている対処法としては
① 歯ざわりがよいものを混ぜる
② 油で滑らかさを加える
③ 柔らかな食感のものに混ぜ込む
の3点です。
ヒメジョオン、初日はお決まりの胡麻和え。
これは対処法① です。
まぁ美味しく食べられたのですが、若干ギシギシ感が目立つので、翌日は対処法①と②で更に食べやすさアップを狙うこととし、胡麻油をプラスしてナムルにしてみました。
これがドンピシャ、とても美味しかった。
勿論天ぷらにすれば、カリカリした食感になりますし、揚げたあともヒメジョオン自体の個性は失われません。
程よく苦味ばしった大人の味が楽しめます。
ヒメジョオン、私的にはかなりおすすめの野草です。