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北鎌倉野草部 91 アカメガシワの樹皮茶作り

昼夜の気温差があったせいか今年は庭のもみじの紅葉がとても綺麗でした。
12月の野草の会1回目は、紅葉が綺麗なときに開催できて嬉しい限り。
この日のおやつには黄色いもみじの葉を飾りに乗せることができました。

おやつはサーターアンダギー

なんて、はじめからおやつの話題から入ってしまいましたが、この日はアカメガシワの樹皮からお茶を作るというのがテーマでした。

ワークショップを開催する立場からすると、一度に沢山のことをお伝えした方がいいんじゃないか?!と思ったりするのですが、ひとつの植物に絞り、実際手を動かすことで、より記憶に残るのかもしれないという気持ちも拭えなく・・・。

そこで今回はアカメガシワを深掘りして情報をお伝えし、お茶作りをする、という企画にしてみました。

アカメガシワの芽はモコモコ
ひたすら枝に向き合う

アカメガシワは本当は夏のものが皮が剥きやすいのですが、12月に入ってもまあまあ剥けるじゃない?!とこの日は思いました。
ところが1週間後に開催した2回目の時は、様子が全く違ってとても剥きづらい。
たった1週間で自然はこんなにも変化するんだなぁと驚きました。

2回目ご参加のみなさんも枝に向き合う
この日は剥きにくかった!

剥いた皮とカットした枝はお持ち帰りいただき、この日焙煎したのは既に乾燥させて用意しておいた枝です。
焙煎後すぐにお湯を注いで煮出します。

1回目はちょうど良い濃さで美味しかったのに
2回目の時は煮出し時間が少なく薄くなってしまい残念😢

アカメガシワが1週間で剥きづらくなったと書きましたが、あっという間に庭のもみじは散ってしまい、たった1週間ですっかり枯れ木に。
そこで白南天の登場。

なんかお正月感

今回のおやつは冬バージョン桑の葉入りサーターアンダギーです。
温め効果のあるシナモンや蒸し生姜をブレンドし、更に明王院でお焚き上げをしてもらった屠蘇散も入っています。

野草の会に来てくださっている
国際中医師の歌香さんも講師を務められた
ワークショップで作った屠蘇散。
桑の葉やドクダミもブレンドされている。
チャイミックスのような香りでホットワインにも合う。


アカメガシワは、私は普段はほうじ茶ブレンドの野草茶に加えて飲んでいますが、野草茶が基本的に苦手な私でも、単体で飲んで美味しいと思える味です。
お茶だけでなく、参鶏湯風のスープやお粥を炊く時、カレーを作る時にちょっと加えてみたりもしています。

この赤い葉に出会えるのは次の春

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なな艸 (ななくさ)
野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。