野草食日記 164 キキョウの根っこと乾燥シラヤマギク 〜韓国の山菜情報
去年の暮れ、図書館へ行った夫が韓国料理の本を持ち帰りました。
面白そうな本を借りてきたなぁと、ページをめくっていたら、「トラジのナムル」というのに目に留まりました。
トラジ、そういえば以前鎌倉で韓国料理を出すお店で食べたことあったっけ。
確かちょっとコリっとした歯触りで、はじめゴボウと勘違いしたんだよな。
その時その食材が「トラジ」という名前だとお店の人に教わりましたが、あの時はそれが一体ナニモノなのかあまり意識していませんでした。
借りてきた本にはキキョウの根と書いてあります。
キキョウの根といえば、昔風邪の時にのんでいた「龍角散」に入っている生薬のことじゃない?!
それが料理になってしまうの?!とびっくり。
料理本の中でもうひとつ気になった料理が「干しチィナムルのナムル」。
チィナムルというのは日本語ではシラヤマギクを指します。
キク科の野草でヨメナご飯で有名なヨメナ。
その嫁に対して婿で「ムコナ」という野草があり、それがシラヤマギクのことなんだそう。
興味が出てきたので、早速韓国人のご主人を持つ友人にメールして食材のことで色々聞いてみました。
すると、あちらでは山菜は沢山食べるそうで、日本では、え?!っと思うようなものも普通に食卓に上ると話してくれました。
春になるとネンイという草を、おばちゃんたちが公園で採りまくるのですって。
多分ナズナじゃないか?!と友人は言うのですが、日本のものより野性味があっておいしく、韓国で食べる山菜で一番好きと書いてありました。
トラジも干しチィナムルも普通のスーパーで当たり前のようにあるわけじゃないけれど、商品としてはあるというので、ネットで探し出して早速注文してみることに。
トラジは大きめの切り干し大根みたい。
漢方薬局のような香りがします。
チィナムルは中国茶でこんな見た目のがあったな、という印象です。