植物覚書2 ハハコグサ 植物記(牧野富太郎著)より
ハハコグサは「文徳実録」の著者がホウコとハハコの音が近いからもじって母子草としたのがはじまり。
黄色い頭状花がびっしり固まって着く様子が麹に似ているからコウジバナの名がある。中国で鼠麹草というのも同じ意味。
子供が煙草の真似をして遊ぶのでトノサマタバコの名でも呼ばれる。
3月3日の雛の節句には、昔はホウコグサを入れて搗いたものだった。今はよもぎに取って代わられているが、千葉県上総の土気辺りでは今も昔どおりのホウコグサが用いられている。
1943年8月15日に桜井書店より刊行
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