映画【怪物】の感想文コンクールに応募してみた

"怪物" この言葉を聞いてまず私が思い浮かべたものは、怖くて恐ろしい生物。
そんな私だったが、
この映画を観て私が思う怪物の概念が変わった。
この映画が表す"怪物"とは、
人それぞれの心に潜む怪物だと感じた。
心に潜む怪物といっても、
ただ"恐ろしいもの"というわけではない。
怖い怪物にも理由があって、悲しみ、寂しさ、
恐怖、不安、悩み、苦しみ、怒り、そして愛。
色々な感情が合わさって出来上がる。
でも、それが"悪いもの"というわけでも、
"良いもの"というわけでもない。
人はそんな怪物と共に成長し、生き抜いている。
"愛"といえば一見なんだか温かく、
良いものに感じるが、
これも時には怪物に豹変する。
貴方にとっての"愛"と相手にとっての"愛"は違う。
いかに心の怪物と共存し、
分かち合うべきかと改めて考えさせられた。
ここまで心の怪物について語ってきたが、
別に怪物を心から出しちゃいけないわけでもないと感じた。
誰かの怪物も自分の怪物も認め合うべきかもしない。
お互いの怪物を認め合って、
時にぶつかり、時に分かち合う。
そんな形も大事なのだと感じた。
また、どれがダメで、どれが良いのか。
結局答えはなくて、それは自分の中にしかなくて、大人だからといって正解を知っているわけでもないし、子供だからといって未熟なわけでもない。
ただ単純に人対人だということ。
そして、自分達が"生きている"ということに対して祝福すべきだということ。
そんなメッセージが詰まっているように感じた。
これは物語だけではなく映像や音楽、
キャストさんの細やかな動作からも感じた。
この映画を観ていると一見人ごとのように感じるが、誰もが持っているものなのではないだろうか。
これを機に自分の怪物と向き合ってみても良いかもしれない。

よろしければこちらも覗いてみてくださいね☺︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?