漫画「僕の妻は発達障害」を描いたきっかけのお話。(その2:マンガ業界編)
こんにちは。ナナトエリです。
今日は、「僕の妻は発達障害」が月刊コミックバンチに掲載になるまでのお話をします。(漫画業界の裏話)
2019年の秋、某マンガ雑誌で、半年かけて120p(以上)描いた漫画のネームが没になりました。
当時の担当編集さんはその展開に心を痛めたのか、「これを他雑誌に持ち込んでください!」という異例のご提案。
お心遣いに感謝50%。いや、そんなことしなくても載せてくれよ!50%。
そこで、以前から大変お世話になっていた、月刊コミックバンチの編集、Eさんに連絡をとりました。
その結果…
あえなくダブル没。
結局私たちの描いたネームがダメだったんですよね。。。
しかし、このまま取れ高ゼロじゃ帰れません!
ということで、月刊コミックバンチで「発達障害の夫婦の漫画」の製作が始まりました。
もう私たちは背水の陣で…!!!
勢い余って(すぐ勢い余るタイプ)一週間くらいで設定とネームを描いて、すぐに持ち込みました。
こちらは「僕の妻は発達障害」の主人公夫婦、知花と悟の初期設定です。
悟の目つきが怖い。
知花が怖い!!
ここで、ネームを見た担当Eさんから2つ注意がありました。
1つは、「暗い内容にしない」こと
もう1つは「自分を卑下した内容にしない」こと
私は自分と似た境遇の知花を、照れから無意識に「トホホな奴」に描こうとしていました。
知花をそう描くことは、発達障害を卑下しているように見えてしまう。
気をつけようと思いました。
しかし、「暗い内容にしない」ということには …
やっぱり…(それなりに)色々あったので、簡単には割り切れませんでした。
紆余曲折、戸惑いの期間はありつつも…
漫画にしたい。
できるだけ沢山の人に見てもらいたい。
そんな一心で試行錯誤の結果…
こうして1話のネームは完成。
結局この後、掲載までに描いたネーム総ページは、(没ネーム含めて)100pは超えたのではないかと思います(涙)
2019年12月、「僕の妻は発達障害」は短期集中連載として、月刊コミックバンチに掲載されました。
この『短期集中』というのが…また、厳しいんですが…長くなるのでここでは割愛します。
記念すべき初掲載の雑誌の表紙↓(表紙に載りました!!)
ん?どこ!?どこに載ってるの??
いたーーーーーー!
見切れとるよーーい!!!!!
「短期集中連載」でも見切れてても第一歩。
これからも頑張ります。
<以下、雑誌の本編漫画の後に掲載されたオマケエッセイ漫画です>
『僕の妻は発達障害』10/9に単行本発売です。m(_ _)m
公式サイト(試し読みできます)↓