「Canta! Timor」 グリーフと分断 その1
グリーフについて、自分の中をまとめようと思って、いろいろ思い返したり、自分のメモのようなブログを読み返したりしていて、2018年、11月にもうひとつのブログに書いた内容をこちらに移植しておこうと思った。
以下、ハワイで「Canta! Timor」の上映会のお手伝いをしたときのこと。
敬愛している田口ランディさんからメッセージが来た。
「ハワイにCanta! Timorのなっちゃん(広田奈津子さん)が行くからね」
どなたがお招きしたんだろう? って思っていたら、
Hirokoさんからメールが届いた。
Hirokoさんは佐藤初女さんの
ハワイでのイベントなどを主催していた、
Honolulu Foundationの創設者だ。
「ハワイ東海で上映ができないだろうか?」
他にも上映場所を探しているという。
歩く人脈HUBのようなリンダ先生にお問い合わせしたら、
ばばば〜んと関係ありそうな方達にメッセージを拡散してくださった。
そしたらKCCの先生から、「図書館が使えるかも」とメール。
HIrokoさんから拡がって、
いろんな人がいろんなふうにつながっていった。
ホノルル妙法寺でのピースコンサートや
パロロ本願寺でのお話会もすることになった。
そんなときに、奈津子さんから「Canta! Timor」のDVDが届いた。
実は「Canta! Timor」、2012年に「上映会をしようか?」という話が
出ていた。
ただ、2011年の東北での地震・津波、福島原発の被害の衝撃、
たまたまその年に予定していたハワイ移住で、
「日本」や「日本語」を離れたこと、友人たちの死など、
私自身のグリーフがあまりにも大きくて、
(そのときはグリーフだと気づかなかったのだが)
このドキュメンタリーを見る元気がなかった。
7年たって、ハワイの地や、
明治時代に移住したハワイの日本人の歴史を知り、
また、Kids Hurt Too Hawaiiで悲しみ(グリーフ)について、
たくさんたくさん学んだ後で
このドキュメンタリーを見ることができて、
本当に良かった。ベストタイミングだった。
7年前の私は悲しみ(グリーフ)や
母なる大地と人との関係について、
今のようには感じ取れなかっただろう。 つづく