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【キャリコン試験】学科90点以上を取った勉強法

こんにちは!
キャリアコンサルタントのななまるです!

2025年が始まり、最初の一週間が経過しました。
私は9連休をいただいた後、6日からの五連勤でクタクタになっています笑。少しずつ身体を慣らしていきたいと思います。

2025年のnoteは「伝える文章も書く」ことをテーマにしています。
大きな方向性は決めていませんが、以前より書こうとしていたキャリアコンサルタント学科試験の勉強法を今回まとめました。

前提として、
私の属性は「20代男性・独身1人暮らし・実務未経験」となります。
皆様1人1人の背景は違いますので、参考程度にご覧いただきたいと思っております。それではよろしくお願いします。



私のキャリアコンサルタント学科試験

私は第25回国家資格キャリアコンサルタント試験を受けて合格しました。

【試験概要】
試験日:2024年3月3日(日)
平均点:71.9点(100点満点)
合格率:63.7%(受験者数:5,698人、合格者数:3,627人)

https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001252042.pdf

上記の条件の中、
私は学科試験で「92点(46/50)」と高得点を叩き出すことができました。
(論述試験と面接試験は平均点を少し上回るぐらいでした。)

間違えた問題はこちらの4問でした。
・キャリアに関する理論:1問
・職業能力開発(リカレント教育を含む):1問
・労働市場の知識:1問
・労働政策及び労働関係法令並びに社会保障制度の知識:1問
(キャリアコンサルティング実施のために必要な能力体系より)

今回、学科試験の勉強について私の経験談を踏まえながら記事にしました。

当時の試験結果💮

勉強法✍️①:サラッと過去問を見る

一番最初に行うことは、「サラッと過去問を見ること」です。

解かなくて良いです。見ることが大切になります。最初に取りあえず過去問を解く方がいらっしゃいますが、大半は合格点に届きません。最初に現在地を知りたい・感覚を知りたいという目的であれば良いと思いますが、点数を見て自己効力感が下がり兼ねないので私はあまりオススメしません。

最初の段階では「過去問を見ること」を重要視することをオススメします。
面談に通ずる所がありますが、まずは「相手を知る」ことが大切になります。キャリアコンサルタント学科試験は能力体系の順番に出題されるようになっており、どの分野を重点的に学習すれば良いかを確認・判断することができます。出題形式や時間などもこの時点で確認しておくと良いです。

私は、メンタルヘルスの分野が苦手でした。
どのように対策しようと悩んでいましたが、設問数が少ない傾向にあり、出題箇所も限られていたためポイントを絞って取り組むことが出来ました。

出題形式:四肢択一のマークシート
問題数 :50問
試験時間:100分
合格基準:100点満点(2点×50問)で70点以上の得点
受験料 :8,900円

https://www.career-shiken.org/about/

勉強法✍️②:計画を立てる

過去問を見た後は、どのようなスケジュールで試験勉強を行なっていくか計画を立てます。

キャリアコンサルタント試験は「学科・論述・実技」の3つから構成されています。試験勉強を行なっていく上でありがちなのは、「実技」に時間を割きすぎて「学科」の対策が試験日までに間に合わないことです。こちらは、「実技」試験を行う資格の希少性から来る、受験生の焦りからくるものではないかと個人的に思っています。資格試験は「学科」のようなペーパー形式が多く、「実技」形式はほとんどの方が初めて受けるため、身構えて重点的に時間を割こうという心理が働くからです。

私は、3つのうち「学科」を一番最初に取り組んだ方が良いという考えを持っています。試験前に余裕を持って合格ラインまで到達しておくことで、「論述・実技」対策を行う際に心の余裕ができるからです。
特に「実技」は相談者と対話をする試験になります。キャリアコンサルタント自身が自己一致しておく必要があるため、「学科」をある程度完成させておくことによって他の分野にも弾みがつきます。

ざっくりとしたスケジュール感は下記の通り
・養成講座修了後〜試験1ヶ月半前→「学科」を重点的に取組む
・それ以降→「論述」「実技」を重点的に取組む

私の反省として、最初は学科を重点的に置くものの、同時並行で進めて置けばよかったと思った節がありました。「論述」も「面接」も最初から週1程度で取り入れても良いと思います。

私の計画表(拡大してご覧ください)

勉強法✍️③:動画やテキストなどで試験範囲を1周する

計画まで立て終わったら、一度試験範囲全体を一周します。

ほとんどの場合、学科は養成講座で通学する前に自身で学習しますが、養成講座修了後には貯め込んだ知識が抜け落ちています。その忘れかけた記憶を呼び起こすことが目的になります。

そして、この時に大事なのが「ノートにまとめ直さない」ということです。ノートにまとめるという行為は、私もかつて行なっていましたし頭に残ると思いますが時間がかかります。
キャリアコンサルタント試験は事前に養成校からテキストが配られてまとめられたものがありますので、それを利用しない手はありません。テキストに書かれていないことをまとめたい時や自分らしくまとめたい時は、直接テキストに書き込むようにしましょう。

ノートにまとめる段階は後にやってきますので、ここでは記憶を呼び起こして理解することに意識を向けて取り組んでいきましょう。


勉強法✍️④:分野ごとに2回解く

試験範囲を一周することが出来たら、分野別に解いていきましょう。

インターネット上にはキャリアコンサルタント試験対策のサイトがあります。また1問1答を提供されている養成校もあるようです。過去問の横解き(分野別で過去問を横断して解いていく方法)でも良いと思います。

2回間違えた所は、自身の理解が浅い部分になるので要チェックです。テキストにマーカーを引いて見直しをしやすくすると良いと思います。

ノートにまとめるのは、2回間違えて理解が浅い部分を重点的にするようにしましょう。(私は2回間違えた所を赤文字、3回以上は赤太文字でまとめています)。
「まとめる・見直す」ということは、その単元に触れる機会が多くなるので、心理学的にいうと単純接触効果が大きくなり、頭に残りやすくなります。まとめる箇所を絞ることで効率良く勉強を進めることが出来ます。

私の2回以上間違えた箇所まとめ(キャリア理論家編)

勉強法✍️⑤:過去問を通しで解く

①〜④を終えたら、学科試験に合格する土台は固まっている状態です。
ここからは過去問を通しで解くことで試験本番に備えていきます。

時間内に解き終わるかどうか、マークにミスがないか、などなど。本番を想定して解き切る。そして採点して間違えた所を確認することを繰り返し行いましょう。

そして、勉強法③〜⑤を繰り返し行うことによって点数を少しずつ伸ばしていきます。このサイクルをどれだけ繰り返して行えるかが最後の数点の伸びに関わってきます。

私は、勉強法①〜④を終えて初めて解いた過去問(第24回)で70点でした。そこから二週間繰り返し解くことで、模擬試験では78点を取ることが出来ました。

勉強法⑤の段階まで来れば、基礎知識は頭に入っているのでふとしたキッカケと問題の相性次第で点数はグッと伸びます。


攻略法🌟①:問35〜50を落とさない

問35〜50(前後可能性あり)は以下の能力体系から出題されます。

・Ⅲ.キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
・Ⅳ.キャリアコンサルタントの倫理と行動

https://www.mhlw.go.jp/content/001014134.pdf

こちらの分野は、問1〜34に比べて問題の難易度が易しくなる傾向にあります。だからこそ満点に近い得点を確保しておきたい部分でもあります。

そして、問35〜50は実技試験にも関わる「システマティック・アプローチ」や「キャリアコンサルティングの6分野」について多く取り上げられます。キャリアコンサルタント試験の核となる所なので、是非とも正解しておきたい項目になります。

私は下記の勉強法で行いました。

セルフ・キャリアドック入門を読む
キャリアコンサルティング 理論と実際を読む
「キャリア形成のための6ステップ」を参考に自分自身を例にして理解を深める
ジョブ・カードを作成する
job tag で検索してみる

こちら以外にも様々な勉強をしました

「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、この分野はご自身で一度体験されることをオススメします。それが学科の正解だけでなく、実技試験にも活かされます。


攻略法🌟②:100点は取れないと思っておく

キャリアコンサルタントの学科試験では、事前知識にはないレポートや用語が出てきます。それ故、難易度が高い問題が数問混じっています。

おおよそ12〜13問程度は「難問」と呼ばれるものが混じっていると言われているため、いかにそれ以外をミスなく正解していくことが合格の鍵になります。

そのため、まず100点を取ることは難しいです。私が受けた第25回試験では、第1問目から事前知識になかった問題が出てきました。

見たことのない問題が出てきた時に、"そういうもの"と心構えができていれば動揺することなく試験に向き合うことが出来ます。

「自分が解けないものは他の受験生も解けない。解ける問題に集中する。」
このようなマインドで望むぐらいが気が紛れて良いと思います。


攻略法🌟③:消去法で解ける問題が多い

キャリアコンサルタント学科試験は「四肢択一」となっています。
そのため、分からない問題でもマークさえすれば25%は正解になります。
つまり、選択肢の中で正解ではないものが分かれば分かるほど、正解を導き出せる可能性は上がります。

4択から正解を導き出す:正解確率25.0%(1/4)
3択から正解を導き出す:正解確率33.3%(1/3)
2択から正解を導き出す:正解確率50.0%(1/2)

私の主観になりますが、
今までの過去問を見てきた中で、基礎的な知識が入っていれば2択にまで絞り込みができる問題が大半を占めています。

第25回試験の後に、
『読解力を上げる問題を用意してほしい』
『問題文が長くなりすぎている。1問1ページになるんじゃないか。』
と受験生から声が上がっていましたが、
重要なのは「試験範囲の知識をどれだけインプットできているか」です。

試験範囲を勉強して、基礎的な知識をインプット出来ていれば、ある程度の絞り込みができる構造にキャリアコンサルタント学科試験はなっています。(それが難しいのが難問と呼ばれる問題です)。

いきなり正解を探しにいくのではなく、消去法で絞り込むことが一問一問の正解率・全体の合格率を上げる鍵になります。


まとめ

今回は、キャリアコンサルタント学科試験について書きました。

受験生で見てくださった方は、"こんなにしないといけないのか…"と思った方が多いかもしれません。キャリアコンサルタント試験は合格率自体は高いですが、150時間の養成講座を経て受験した中で半数程度が落ちており、とてもシビアな試験です。学科試験の出来具合は論述や実技にも影響してきます。何か一つでも参考になるものがあれば嬉しいです。

試験については
勉強編 ・試験編 ・合格編
3記事を合格直後に書いています。合わせてご覧いただけたら嬉しいです。


私(ななまる)について

私は、自分自身がキャリア相談を受けて「自分の人生を生きることが出来るようになった経験」から、今度は自分がキャリア支援を行いたい気持ちが強くなり、キャリアコンサルタントになりました。(自己紹介はこちら)。

noteでは週1ペースで、キャリコンの活動・自己理解・転職活動・お金などの記事投稿を行なっています。記事を通して、皆さんに何か1つでもお届けできたらいいなと思っています。

そして、今年からnoteのお問合わせも活用していきます。

・キャリア相談
・国キャリコン試験の相談(学科・面接相手など)
エンゲージメントカード(価値観カード)体験
 →認定ファシリテーター講座を受講済。
・ななまるとの雑談・フリートークなど

興味をお持ちの方はお問合せください!(XのDMでも受け付けています)


以上で本記事は終了となります。
最後までご覧いただきありがとうございました!