「日常」
猫が裏道に入っていくのを見かけると、物語がはじまりそうでワクワクしますよね。
裏道を覗くと、意味ありげにこちらを振り向くにゃんこ。ついて来いって言ってるんだね!(そんなわけない)
そういうわけで(どういうわけ)、久しぶりに『耳をすませば』を観た。大学なくて暇なので。 (今日の金ローも確かジブリだったね)
いいですね。はい。なんというか、そこはかとなくいいです。
ジブリ作品がすきなのは、きっもそこに「日常」が描かれているから。
刺激的なアクション映画やファンタジーはもちろん観ていて楽しいけど、どうしてもそこからは日常の感覚が抜けてしまうように思う。もちろん、それらは日常からかけ離れているからこそ面白いのだけれど。
ここで言う「日常」は、いわゆる「日常系アニメ」のそれとは違う。観ている側を決して脅かさない漂白された「日常」ではなくて、まさに私が日々過ごしている日常。
その中には傷つくこともあり、どうしようも無い現実もあったり、それでも生きていくために紡いでいく、そんな日常。
簡単に言えば、物語の渦に巻き込まれている主人公の料理や食事のシーンなどが、どれだけ丁寧に描かれているか。
そんな作品は、観たあとも私をいつもの日常につなぎ止めておいてくれる。そればかりかそれを続けていく勇気もくれる。
ありがとう、ジブリ
ありがとう、宮崎監督
・・・『耳をすませば』について何も話してないな
雫の友達の夕子の部屋にあるモフモフの抱き枕がほしいと思ったのはきっと私だけじゃないはず