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真夜中のひとりごと

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夜、即興で書いた言葉とか、いろいろ。
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記事一覧

真夜中のひとりごと vol.20

なんだろうな、終わりのような明滅のなかで反射角が行ったり来たりするとき、今まで気づかなか…

七緒 らいせ
10か月前
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真夜中のひとりごと vol.19

『相互的な愛』 わたしの愛をあなたにあげます 100あるうちの20をあなたに 80残ったうちの1…

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真夜中のひとりごと vol.18

ぬるくなったビールジョッキ 居酒屋の隅でわたしたち 騙しあっていたね 結局爪にも触れない…

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真夜中のひとりごと vol.17

あなたのてのひらの中 朝のはじまりを見たい パンの焼ける匂い スープの湯気 沸いたケトル…

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真夜中のひとりごと vol.16

「第七惑星の砂漠」 すべての空から砂が降った 公園をひっくり返したみたいに なみなみと …

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真夜中のひとりごと vol.15

薄暗さの中でしか かたちを保てない生き物が 肩を縮こめて 浅い呼吸で 電柱を縫って歩く …

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真夜中のひとりごと vol.14

ちりぢりになった 雲母のすきま 息づく 無数のせいかつ 呼応して ゆるやかなうねりを生み ひとつの有機体 結晶のもと 守られるのは 幾多のねむり 同化して しとやかに街をつつむ

真夜中のひとりごと vol.13

凪いだ海の真ん中 浮かんでいるのは わたしの子宮 そのうちクマノミの住処になって 深く沈…

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真夜中のひとりごと vol.12

掻き消されないで ぬるい波にさらわれても 怯まないで 新しい日が来ても 捲れたトタン屋根を軋…

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真夜中のひとりごと vol.11

ゆらぎ の中にあるのはまっくらな孤独 うねり の中にあるのはまっしろな息吹 「少しでも光が…

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真夜中のひとりごと vol.10

夜の冷蔵庫 なんだか無限 りんごバター こがね色 転げ落ちたら まばたきひとつ 大きな壁 シャ…

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真夜中のひとりごと vol.9

夜はいつも不安定 空は泣く 虫は鳴く カラスは眠る 夜はいつも不定量 のそり のそり 裾をずる…

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真夜中のひとりごと vol.8

あなたが 次に目を覚ますのが怖くないように わたしは いつだって一番におはようを言うよ わ…

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真夜中のひとりごと vol.7

こんにちは、わたし。 わたし、というものに会ってみると、わたしというものは存外普通で、どこにでもいて、ありふれていて、 何かわたしは特別なものだと思っていた、 (それはわたしはあなたでは無いから) (わたしは総理大臣ではないしわたしは野球選手ではないし、わたしは例えばわたしの親でもない) わたしと言うものは他を否定している、例えば親、父と母2人の血を引いていてその2人から成っているけれど、わたしは母ではないしわたしは父ではない、同じ部分があるけれどそれ以外の部分が違