私が出張撮影カメラマンになるまで
今月から出張撮影サービスLovegraphのカメラマンとしてジョインすることになりました!
この数ヶ月間は、今までの人生で一番「写真を撮ること」に本気で向き合った貴重な時間だったので、自分の中の忘備録として。
あわよくば誰かの何かしらの参考になれば嬉しいなと思い、つらつら書いてみます。
なぜ出張撮影カメラマン?
私は、昨年3月に会社を退職し、今はフリーランスで主に企業のSNSやECサイト用の商品撮影や、カフェのメニューや店舗撮影などのお仕事をしています。
ただ、漠然とした不安がいつも頭をちらついていました。
1つ目は、今でこそ長期契約させていただいているクライアントさんや代理店さんがいますが、
初期の頃や、今でも新規のご依頼は基本的にInstagram経由が多いので、
例えばInstagramが突然サービス終了してしまったらどうしよう、今のアカウントが突然使えなくなったらどうしよう…みたいな不安があり。
そうなると一瞬で大きな営業ツールが奪われちゃうわけで…
Instagramというある意味流行の1つであるツールに頼ってしまっている部分が大きいことに、何となく不安を感じていました。
あとは単純に「商品撮影」以外のカテゴリーでも自分のできることがないと、フリーランスとしてずっとはやっていけないな、という危機感がずっとありました。そしてわりとずっと模索していた…
2つ目は、私は何か写真の学校やスタイリングの学校に通ったわけでもなく、完全に独学でやっていたので、そこにどこか自分の中で不安な部分があり…
(もちろん独学で勉強してご活躍されている方もたくさんいらっしゃることは重々承知で…!どっちが正しいとかいう話ではなく)
特にカメラ技術については、自分の中で「プロカメラマンです!」って堂々と言える自信が正直持てなかった。
(マニュアルじゃなくAモードとかで撮ってました…こそっ)
何となく自己流でやってきてしまった部分があったので、どこかでしっかり基礎から学び直して、
自信を持って「写真を撮ることを仕事にしています!」と言いたい!という気持ちが実はずっとありました。
3つ目は、不安というかこれは私の中の想いだけど…
私は「商品撮影」の仕事を主に自宅でやっていることや、代理店を通して仕事を受けていることが多いので、
相手の顔が見えない為、納品した自分の写真が果たして喜んでいただけてるのか、満足いただけてるのかが正直わかりづらい…というのがありました。
(もちろん、率直に喜びを伝えてくださったり写真を褒めてくださるクライアントさんもいます…!そしてそれが本当に嬉しい瞬間なわけだけど、これまた伝えてくれないのがダメ、という話ではなく。)
自分の撮影した写真でもっと誰に喜んでいただきたいな…!という気持ちが
芽生えたきっかけだったような気がします。
そんな背景の中で
「商品撮影以外に何か自分の中でできる軸を増やしたい」
「写真を改めて根本から学びたい」
「誰かに喜んでいただける写真が撮りたい」
ということを、日頃から何となく考えていました。
ラブグラフとの出会い
そんな時にたまたま広告か何かで目にとまったLovegraphという存在。
出張撮影サービスは世にたくさんあるし、写真スタジオでもいい。
フリーランスなんだから自分でサービス始めちゃえばいい。
あえてなぜラブグラフを選んだのか。
それはラブグラフのHPに載っていたビジョンにとても共感したからでした。
イベントなどの「ハレの日」ももちろん大切だけど
それと同じくらい何気ない日常にある目の前の幸せも大切にしていきたいっていうのは
私自身も日頃から考えていることだったし、ラブグラフもそういう想いを大切にしている会社でした。
ポートフォリオがしっかりあれば、あとは面接などしてカメラマン登録できる出張撮影サービスがほとんどだと思うけど、
ラブグラフは書類審査プラス必須の研修を受けて、
実際に撮影に行って、撮ってきた写真を審査してもらって、
その上で合格をもらわないといけない、というもう何段階ものステップが待っています。
そういったカメラマン育成に力を入れているところが私にとって魅力的でした。
あとはフリーランスってやっぱり基本一人で仕事をするから
時にはちょっと孤独でもあり。
「横の繋がりが欲しいなぁ」というのはずっと思っていて
そういう意味ではカメラマン同士のコミュニケーションがたくさんあるラブグラフは
目指す場所としては最適なのかなと思いました。
そこでLovegraphの短期集中プログラムLovegraph Camp vol.13への参加を決めます。
Lovegraph Camp vol.13 への参加
1ヶ月間オンライン動画で写真の基礎を学び、
その後の2日間オフラインで学んだことの実践・復習、
実際ゲストをお呼びしてラブグラフのカメラマンになったつもりで撮影・写真を納品という実践カリキュラム。
写真の基礎を学べるが魅力的だったのはもちろん、「やりたい!」って思っても実際人を撮る経験がなかった私が
ちゃんと「楽しい!」と思えるかどうかを確かめたい、という気持ちも正直ありました。
結果、すっっっごく楽しくて!!!
もちろんこの時はまだマニュアル操作も覚えたてで、うまくいかなかったこともたくさんあったんですが、それでも楽しかった。
人とコミュニケーションを撮りながら撮影することや、
ロケーションやマニュアル操作、光の向きなどさまざまな情報を瞬時に判断すること。
いろいろな感覚をフル回転させる感じ。
一人で黙々とじっくりと被写体と向き合って撮影する商品撮影とは違う楽しさがありました。
これを仕事にしてみたい!って体感できた貴重な経験でした。
Lovegraph academyの受講
そこでラブグラファー(ラブグラフ所属のカメラマン)になる為に必須となる「ラブグラファーコース」の受講を決めました。
オンライン動画を見て、マニュアル操作や構図など写真の基礎を学び直したり。
実際に撮影に行って撮ってきた写真を講師の方にマンツーマンでフィードバックしてもらったり。
たくさんの写真をとにかく細かく言語化(構図・時間帯・光の向き・ディレクション・なぜその写真を良いと思ったか…などなど)して分析してみたり。
被写体を撮影してきて
実際のラブグラフのプランの1つにある「75枚」の写真を選別して、講師のフィードバックを受けて、
講師のOKが出たら本社へ提出→最終的に本社の合格が出たら採用!という流れでした。
合格まで平均2〜3ヶ月と言われていたけど
私はとにかくモチベーション高いうちに駆け抜けたかったので
1ヶ月で合格する!という目標を決めて、受験生になったつもりでやりきりました。
隙間時間があれば英単語帳を見る…みたいなあの感じ、懐かしかった。笑
とにかく写真のことだけ考えようと決めた1ヶ月間。
無事に1ヶ月で合格をいただくことができてほっとしました。
我ながらここは結構本気出して頑張ったーー!!!
遅い時間まで親身になって指導をしてくださった恩師。
長時間の撮影の被写体に快く協力してくださったみなさん。
毎週のように土日撮影に出掛ける私を「がんばって!」と笑顔で送り出してくれた家族。
ありがとうございました…!本当に感謝感謝です…!!
だらだらと書いてしまったけど
基礎を改めて学び、たくさん実践する中で、自分の中で自信を持って「プロカメラマン」と言えるようになったこと。
「商品撮影」と「出張撮影」の2つの軸を持てるようになったこと。
些細なことでも相談できる、心の支えとなる頼りになる仲間ができたこと。
この3つが私の中でのとにかく大きな収穫だった数ヶ月間なぁ…と。
もちろん今はスタート地点に立てただけで、まだまだこれから。
まずはたくさん撮影に行って実践を踏むことと、
これからも学び続けてゲストさんが喜んでくれるような写真が撮れるようになること!
ハレの日はもちろん、何気ない日常に散りばめられている「小さなしあわせ」を
ぎゅっと凝縮したような写真を撮影していきたい。
そしてその写真が、誰かの宝物になることができたら、最高にしあわせだなぁと思っています。
改めてよろしくお願いいたします!