批判と誹謗中傷について
最近、誹謗中傷が話題になっている。
私からすれば、今まで何故問題にならなかったのか、問題にしてこなかったのか。
こちらのほうが残念だ。
嫌いなものは嫌いで良い。
好きなものも好きでいて良い。
だが、理解できない、嫌いなものに対して否定的な言葉を投げかけるのはちょっと違う。
批判は批評。
だから、あって当たり前だしあるべきだ。
そういう考え方もあるし、その考え方も正しいと思う。しかし、批判と誹謗中傷は別物だと私は考える。
批判とは、人の行動について反対側から見た意見の事だと私は思う。
意見に対して、自分の正義に基づく意見をぶつける。お互いの価値観が広がり、人生にとってプラスになる事もあるだろう。なんの問題もない。その否定的な意見に対して過度に反応する人たちも、自分の正義に従い意見をぶつけていく。まさに、民主主義的で美しいとまで私は思う。
では、誹謗中傷とは何だろう。それはその人間に対する存在を否定することだと私は思う。
「お前なんて死んでしまえ。」
「貴方がいるから番組がつまらなくなってしまった」
こういった、自分の正義(嗜好)を一意見に留めない人が多すぎる。自覚がないのだ。自分の見えている世界は自分の中にしかないものということを。
自分の中の人の好みで人を否定することは許されることではない。最も下劣で、恥ずべき行為だ。
道端で気に入らない捨て犬と出会ったら死ぬまで蹴り飛ばす人と何ら変わらない。客観的にみて最低だ。
批判と誹謗中傷の違いを簡単にまとめると
行動に対して自分の正義に従い批判意見をぶつけるのが批判
人格を自分の嗜好にあわないからその人格の全てを批判するのが誹謗中傷。
対象が違うのだ。
批判だって有意義な時間を生み出す可能性がある。だが、誹謗中傷は何も生まない。
生むのは誹謗中傷された人の大きな心の傷だけだ。
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