
【元大手人材RA目線】転職エージェントを「賢く」活用する方法<第1弾>
こんにちは。今回は元大手人材会社で営業をしていた私の経験を生かして転職関連の情報を発信したいと思います。特に下記属性の方におすすめの記事です!!!
======
・20代~30代前半
・はじめて転職活動をする人
・今すぐに転職をしたい訳ではないが、いつか転職をしようと考えている人
======
【前提】エージェント/メディア/スカウトの違い
転職初心者の方だと、自分が登録する媒体の選び方がわからない方も多いと思います。そして調べると大体は、「とりあえず初心者はエージェント」と言っているんじゃないでしょうか???
結論、私も概ね同意ではあります。が
その理由について、本音ベースでぶっちゃけていきます!!
エージェントは35%、スカウトは15%、メディアは前課金型の費用形態なんです
企業目線でお話しすると、各転職媒体は費用形態が異なります。
%については、理論年収にかかっており、入社決定した場合の成果報酬という形で支払われます。
▼簡単にいうと、年収600万の求人をエージェント経由で入社した場合
600万×35%=210万を企業はエージェントに支払うということです。
ちなみにスカウトはエージェントよりも安価なことが多く、メディアに関しては出稿する枠にもよりますが成果報酬ではないため、短期×大量採用に用いられることが多いです。
エージェントが高いってことはほかの媒体から応募した方がよいのでは?なんなら自社HPから直接応募が最も良いんじゃないの?
決定報酬のお話をすると、タイトルのように考える方が一定数いらっしゃると思います。確かに企業人事目線で言えば、極端な話、HPからの直接応募だと0円、つまり選考通過率もあがるのでは?という考えですね。
結論、それでも私はエージェントを利用した方がよいと思います。
理由は2点です。
【1点目】どこから応募したかは「選考基準」にほぼ関係しないから (特に大手企業)
面接を受けられたことがある方はピンとくるかもしれませんが、面接というのは大体「人事+現場の部門長」で行われます。
そして権限が強いのは、現場の部門長です。人事は現場の業務知識を詳細に把握していないことも多く、基本的にその方の業務能力を判断できるのは、現場の部門長しかいないからです。
勿論、現場の部門長が採用にかかる費用を支払うわけではないため
「この人はエージェント経由じゃないから選考基準を緩くしよう」とかありえません。
※一部ベンチャーや中小企業だとその限りではないと思いますが、それでも選考基準に大きく関与するかというと微妙だと思います。
【2点目】エージェントから選考・面接対策をしてもらえるから
言わずもがなですが、エージェントを通すと選考対策や面接対策をしてもらえます。ちなみに大手人材会社のCAは能力が低いこともあり・・・2点目の利点を生かし選考対策をする際は、「両面型エージェント※」を活用されることをお勧めします。
※両面型エージェント
1人の営業担当が企業担当(RA)、求職者担当(CA)を兼任しているビジネスモデルのこと、大手だとJACさんとかが有名ですね。
想像してください。普段、企業が採用成功するためにどんな人材がほしいか情報を得ているのが企業担当(RA)なんです。真の意味で、「選考通過率をあげるための」面接対策をするには、RAの知見がないとできません!面接慣れをしており自走できる方はどのエージェントを利用しても問題ありませんが、転職初心者の方は両面型のエージェントを利用すると無難だと思います。
エージェントをどう使い分ければよいの??
とはいえ、片面型であるリクルートとかDODAとかを全く使わずに転職活動をするのはちょっとリスキーなんじゃないの?と感じられる方もいますよね。そうなんです。小規模な両面型エージェントほど「紹介できる求人数が少ない」致命的なデメリットあります。
そこでお勧めなのが、複数のエージェントを使い分けることです。
例えば私だったら下記のようにエージェントを利用しますね。
====================
【エージェント①】リクルートエージェント(▼企業認知で利用)
→初回面談で終了し、選考には進まず求人は見れるようにしておく
→リクルートは転職データたくさんもっているので「AI」が超優秀です。気になるボタンをたくさん押すと関連企業がレコメンドされるので、その機能だけでも利用するのがおすすめです。
→もしリクルートだけがもっていてほかのエージェントでは所有していないポジションに応募する場合は利用するのが良いかと。
【エージェント②】小規模の両面型エージェント(▼メインで利用)
→メインで利用するエージェントは、自分のキャリアに向き合ってくれて現職に残っても構わないと言い切ってくれるところがよいです。
→すぐに求人紹介に進まず、キャリア面談を何度もしてくれる、コーチングしてくれる企業がよいですね。
【エージェント③】小規模の両面型エージェント(▼サブで利用)
→メインの比較対象として、もしくはメインで補えない「業界特化のエージェント」を利用するのがおすすめです。
====================
プラスして人的な相性も当然あると思います。特に人材系の営業って上から目線の人が多くないですか??※シンプル悪口
エージェント面談ってコーチング込みみたいなところもあり、結構自分の心に踏み込んでくるので・・・イライラしたり、傷ついたらご縁がなかったと思って担当者変えましょう。シンプルそいつの営業能力が低い。
【お願い】転職って大きく人生が変わる決断だし、一種の賭け。お願いだから安易にエージェントに流されないでほしい。
転職って一種の賭けです。いくら志望企業に受かったとしても、例えば運悪くパワハラ上司が異動してきてたら「前職に戻りたい、転職しなければよかった」と思うかもしれません。
というか、転職したらほぼ100%「前職の方がよかったと思う瞬間」ってあると思います。よほど前職がブラックな場合以外、完璧な転職ってないと思います。待遇はあがったけど業務内容に興味もてんな・・とか、人間関係ドライだな・・とかね。
だからこそ、
「とりあえずエージェントが進めるから受けてみるか」
「大手だから受けてみるか」
「年収あがるから受けてみるか」
「コンサルとかDXとかかっこいいから受けてみるか」は辞めてほしい。
勿論、「年収も社格もポジションが喉から手がでるほどほしいと、そのために捨てるものがあっても構わないと決意できている人」ならよいと思います。問題は、本人の決意が固まる前に転職を促すエージェントがあまりに多いことです!!!!!!
転職前の自己分析や情報収集、本当に大切にしてほしいです。(しくじり先生)
今日はここまでです。読んでくださりありがとうございました。
このシリーズは第2弾も作ろうとおもっておりますので、ぜひまた読んでくださると嬉しいです。
🤍🤍スキ・コメント励みになります🤍🤍
おわり