人生頑張らなくていい、というけど頑張るしか選択肢がありません

休んでね、言葉の裏には早く治してまた頑張れ、が隠れている

心が病んでしまったとき、体調を崩したときには以下の言葉をかけてくれる人がいる。

「今は休んで」「また元気になったら」「一旦立ち止まってまた考えよう」

この言葉をきいた時、個人的にはもっとつらくなった。
今まで頑張って頑張って頑張ったから心も体もつらくなったのに、周りの人は元気になる未来を見始めていてつらくなった。

今しか休んではいけないのか、今っていつまでなのだろうか。
どうしたら元気になるのかわからないのに。
立ち止まるだけなのか、また歩き出さないといけないのか。

頑張らなくていい、なんてことはない

休みながら、こんな言葉をよく目にした。
「人生で頑張ることをやめた」「頑張らなくてもいい」

今まで頑張ってきて心身がつらくなってしまった人に向けた言葉だった。
その時は、あぁ頑張らなくてもいいんだ、と安心したりした。

ただその言葉は事実ではない。
この世に生まれた限り頑張らないといけない。

ただ息するだけでお金がかかる世で生きる私たちは、お金が必要だ。

働くことはもちろん頑張らないとできないし、生活保護を受給するにしても手続きが必要になる。誰かに援助して生きている人もいるだろうが、そんな人は援助してくれる人との関係維持を頑張らないといけない。

じゃあお金に心配がない人は頑張らなくていいのか。

否、そんなことはない。私たちは生きるために食事も睡眠も最低限必要だ。
全てを全自動でやってくれるサービスや機械なんてものがあるかもしれないが、それらを導入するためには頑張らないといけない。

さらに人は社会に所属することに喜びを覚える生き物でもある。
社会にいる限り頑張らないといけないが、社会の関係を断つことで辛くなってしまう事実もある。

人はみんな条件は違えど、何かしらの物事を頑張らないといけない。

頑張ることを選択しない、それは不可能

生きる限り、頑張ることを選択するしかないと記した。
であれば、消えてしまいたいと考える人もいる。
しかし消えることはすっごく頑張らないといけない。

ある程度道具が必要な時もあるだろうから準備しないといけないし、何より勇気が必要。
不思議なことにどれだけ辛い状況にいて何度も消えたいと考えていても、いざその時になると多大なる勇気が必要だ。

すっごく勇気が必要なのでやはり頑張らないといけない。

じゃあどうすればいいのか

まず頑張らないといけない、ことを受け止める。
自分の意思で生まれてきたわけではないが、この世に生まれてしまった以上頑張らないといけない。
その辛い現実を受け止める。

次に頑張り方を考えていく。
なるべく頑張らなくていい方法を探したり、現実逃避の方法を見つけたりして誤魔化すのも手だ。

自分の許容範囲以上に頑張らないといけない時は出てくると思う。
せめて頑張っている自分を精いっぱい褒めてあげてほしい。

比較はしなくていい。私はあの人より頑張っていない、でもこの人より頑張ってる。
そんな比較は必要ない。
自分だけをみてほしい。

そんな風に過ごしていたら、頑張らなくてもできることが見つかるかもしれない。
それは「好き」だ。
みんながみつけられるわけではないが、これが見つかると負担は減ると思う。






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