【グローバルマクロ】台湾侵攻があれば株式市場はどう動く?
まずマネーのアジア忌避が起きる
日本、東南アジア、中国などからマネーが逃げる。株式市場は下落する。
ここに関してはそんなに考えなくてもわかると思います。
ただ、台湾有事にかけることはお勧めしません。つまり台湾有事に張って、株式市場に空売りを仕掛けたりとかですね。
別に台湾有事が起こると決まったわけじゃないし、何を言っても空売りは手数料がかかりますからね。
どっちかというと、台湾有事が起こって株式市場が下落して下がりきったあとに株を買うという方がいいでしょう。
ロシアも侵攻した後、一時的に株価が暴落しましたけど、今は半値戻しています。
一応記事も書いていました。
暴落すれば、その後上がる。株式市場の当たり前の原則です。
まあ、みんなビビって買えませんけど。
逃げ出したマネーは何処へ行く?
ある場所にある金がなくなると必ず別の場所に移動します。株を売ったら通貨に変わるし、ロシアが戦争起こせばそのマネーは他の国に移動する。
台湾侵攻の場合、地政学的に近い東南アジア、日本、そして侵攻する側になるであろう中国からマネーが逃げ出す可能性が高いです。
じゃあ何処にマネーが動くのか?
まとめてみました。
コモディティ(金・小麦)には、通貨のように従属する国がないので、戦争が起こればリスクヘッジ需要が上がる。さらに西側がインフレになればますます上昇する。そもそも今の世界は水不足が起こっており、小麦価格が普通に高いのです。
さらに世界最大の軍事国であるアメリカのドル、永世中立国として有事になれば上がるスイスフランなんかは安定して推移すると考えることができます。
戦争の世界経済に対する影響は?
台湾はロシアのように重要産物を輸出しているわけではないし、経済圏もそこまで大きくないですからロシア侵攻ほど世界に影響を与えるとは思えません。
ただ、中国が侵攻するとして、西側が反発、中国が西側に貿易規制をかけるとしたら西側諸国でますますインフレが進むと考えることができます。
経済学者ミルトン・フリードマン的にいうと、実質GDPの低下により失業率が上昇すると言えるのです。
一方で、ロシア、中国、その他東側諸国のインフレ率は低減していくのではないかと予測できます。
ロシアの安い原油や中国の半導体などを規制なしで仕入れることができますからね。
これから戦争は増えてくる
台湾侵攻とか関係なく、これからは戦争が増えてくることは間違いないんですね。
アフガンとかではしょっちゅうやってますけど、最近はロシアや中国の他にもナショナリズムを掲げる政党が力を持ってきたり、EU圏でもハンガリーとかは独裁政権チックになってきてますからね。
それに不況が騒がれている時は戦争が増えてくるんです。
『グローバリズムが俺たちを食い荒らしているんだ!!外国の奴らは俺たちを搾取してる!!』みたいな感じになってきて、小国同士で固まるようになる。
そして、既存の体制から足を洗おうと躍起になるわけです。最近、BRICs(ロシア・中国・インド・南アフリカ・ブラジル同盟)がドルに変わる基軸通貨を作ろうと共同で金融組織を作っているんですけど、あれは完全にオイルダラー体制、すなわちアメリカ型普遍主義の否定です。
こういうところからも見てとれるように、国家間でのいざこざは増えるでしょうから、その意味でも前段で紹介した資産をポートフォリオに入れるのは賢明だと言えるのではないでしょうか?
まとめ
ということでありがとうございました。