【24年ぶり】円買い介入でFX市場はどうなるのか?
最近、日本の大蔵省が為替介入、具体的に言えば数兆円ぶんのドルやユーロを売って、円を買う介入ですね。
為替市場は一時的に円高・ドル安にふれ、145円台だったドル円市場は140円台まで下落しました。
ものすごい勢いで下落したんですけど、これ為替介入とかなくても起こったことだったと思うんですね。
タイミングよく介入があったから、ちょうどいい感じで調整されたんだと思うんですよ。
というのも、FRBの利上げが介入のちょっと前にあったわけですけど、この利上げは発表以前に織り込まれていました。
6月・7月もそうだったんですけど、利上げ予測が織り込まれて、織り込まれすぎてレンジでエネルギーが吸収されきって、発表後には利上げしたのに下落する。以下の一般定式の信憑性は高いものになるでしょう。
ただ、ここで問題になるのがドルインデックス。
水色が円、オレンジがドル。22日の介入から円が急上昇しているのがわかりますが、実はドルも買われているんですね。
つまり、先ほどの論理から言うと、これから一定期間はドル要因の下落が来るのではないか、と考えられるわけです。
それに通貨量から考えてもちょっとドルのポジションが膨らみすぎている感じもある。
マネタリーベース比では115円のドル円市場ですが、知っての通り今のドル円は140円を超えています。
量的な割高感は否めませんし、米実質金利も9月15日を機に1%をこえてきていますから質的な割高感も否めません。
上記はアメリカの実質金利推移なんですけど、だいたい実質金利が1%を超えてくると、ドル円が反発するんですね。
一応、ドル円チャートも出しておきます。
13年時の引き締め相場では実質金利1%を到達してもそのまま上がり続けましたが、それ以外の10年、16年、19年の相場は下落を経験しています。
今回も引き締め相場ですから、14年と同じくより一層の上昇がある可能性があるものの、やはり心配なところではあります。
それに14年の時も、実質金利が1%に到達してから反発するまでの間に5円ほどドル円が切り下げたという過去もあります。
今回も調整でもうちょっと円高に触れる可能性があるということは覚えておいた方がいいでしょう。
ということで今回はここまで。
ありがとうございました。