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『占い』で考えればパチンコ取引へ待ったなし。|FXのすゝめ


1.『見通し』は、誰でもお金持ちになれる魔法の言葉

株のレポートとか、FX市場の動向とか、そういう曖昧な分析でよく出てくるのが『見通し』という言葉。


投資をやっている方なら、1回は『株 見通し』とかでGoogle検索をかけたことがあると思いますけど、もし、その見通しを自身の取引に取り入れるとなると、はっきり言って意味ないでしょう、となってきます。


意味がないというのは、ものすごく単純なんですけど、見通しというのは大体どの専門家やアナリストもおんなじようなことしか言ってないんですね。


要するに、大多数の意見を代弁したのが見通しだということです。マーケットでトレンドが出ているとか、a社によくないニュースが出たから株価は下がるだろうとか。


で、我々が理解しなければならないのが、金融市場では殆どの人が勝てていないという事実です。


金融庁のデータでも70%の投資家は勝てていないと出ているのです。さらに、ここからインデックス運用や小利益の投資家を除くと、本当に数%程度の人しか勝てていないことがよくわかります。


ただ、逆に言うと、勝っている投資家は負けているカモたちの逆を行っているということもわかる。


金融市場というのは連関していますからね。


株を買うということは、為替を空売りし、債券を買い、コールオプションを買うということですから。


映画マネーショートでも、サブプライムに空売りを仕掛けたマイケル・バーリがゴールドマンの奴に言ってましたよね。『なぜ、サブプライムが下がっているのに、それを原資産としたCDSが上がらないんだ!!』と。


まさに、金融市場というのはすべて繋がっているのです。


すると、勘の言い方は気づかれたかもしれませんが、1つの『買い』は1つの『売り』であり、もう1つの『買い』なのです。


金融市場で負けている人というのは、勝っている人のまんま逆のポジションを張っているということになる。(あくまで、こう単純化できるということ)


要するに『市場の大多数にはついていくな。』という、どこかの誰かさんが言った格言が現れてくるわけですけど、それと同時に『見通し』に基づいて取引すると大衆側に寄ってしまうこともわかる。


長期的に見ると、見通しに基づいた取引は、確実に負けてしまうようになっているのです。大衆側に寄っちゃいますからね。


さまざまな"プロの投資家"や"熟練のアナリスト"の見通しに目を通せば、打出の小槌を手に入れられる。


このように思ってしまうのもわかるにはわかるんですけど、残念ながら現実はそう簡単ではありません。


手法や見通しなんて概念はないし、当たっていたとしても『丁半どうぞ!!、、、、開きます。目はピンゾロの丁!!   お客さん今日はツイてるね!!』みたいなのと同じことだと考えたほうがいいでしょう。


2.ジョージ・ソロス"市場は常に間違っている。"に学ぶ。

ソロスは自身のクォンタムファンドを運営しながら、哲学者を目指していたところからもわかる通り、その思考も本質をついています。

それが彼の『再帰性』の概念。

ヘーゲルの弁証法を金融市場に応用したこの理論は、以下の単純な定式で表されます。

個人認識⇄チャート

株価の下位指値を1000円の値に入れている場合、その値まで下がりきらず1050円に到達したとします。


すると個人認識は『まずい!!上がっていく。早く買わなきゃ!!』という反応をします。


これが常に、またすべての個人認識に生じている場合、チャートは常に行きすぎる。


これがケインズの美人投票にも似た概念、つまり、"相場は常に間違っている。"という格言に繋がってきます。


要するに、現在の市場に現在の経済状況を当てはめて考えること、チャートにテクニカル分析することは意味がない。


見通しとか予想なんてものも、まったく意味をなさないことがわかります。

3.ただし、"大衆の逆を行く"上では、見通しは必要


経験的にも理論的にも、アナリストの見通しなんていうものに幻想を求めてはならない。


しかし、多くの大衆が見通しに基づいて取引を行なっていることからわかる通り、金融市場というのは、バクチ屋の嘘と守銭が織りなす幻想で動いているのです。


そして、嘘に乗せられないようにするためには、大衆の逆を行かなければならない。


大衆は見通しに乗せられて動くわけですから、その意味では、我々にとっても見通しに意味はあるのです。


再帰性がなくなる時、見通しという幻想が消え去る時に、市場のランダムウォークが破壊されます。


つまり、市場の心理が一方向に偏ってくる。


刻々と流れる無機質な時間に、唯一の感情が芽生える。そのときこそ、投機家にとってのうまい利潤機会になるのです。


そう考えると、大衆にとっても、優秀な投機家にとっても、見通しというのはもっとも"美しい"のかもしれませんね。



今回はここまで。
ありがとうございました。

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