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22年後半の金融市場はどうなるのか?【債券、商品編】
1.債券
債券っていうと、国が発行する国債、企業が発行する社債などがありますが、これらの債券に関しては為替の動きが重要になります。
というのも為替と債券は逆相関の動きになりがちなんですね。これは債券が為替の裏打ちになっているところから生じる。
会計で借方・貸方ってありますよね。あれで考えればよくわかるんですけど、債券はお金を借りる時に発生しますよね、貸す人は相手方への債権を手に入れて借りる人はお金を得る。
そして思い出していただきたいのがお金の価値、つまり金利です。金利が上がれば為替は上がり、反対に下がれば為替も下落する。
で、金利が変わる時というのは市場に存在するお金の量が少なくなっている場合。少ないものの価格は上がりますから。
であれば、もし金利が上がってお金の量が減っている場合に為替の価格が上昇したら反対側にある債券の価値はどうなるでしょう?
そう、相対的にお金の価値が上がるわけですから、債券自体の価値はどうであれ債券価格は下がっていきます。
さらに、お金の量が市場から減っている時は、それすなわち金融引き締めが行われている場合が多いのです。
そして、中央銀行は市場に存在する国債の代わりにお金を回収しますから『お金の量が減って、債券の量が増える』という動きになりますから尚更債券価格は下落すると言えるのです。
ついでに金融緩和してる時はこの逆。つまり債券価格は上昇する可能性が高いです。
ここ10年の金融緩和相場での米10国債チャート
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わかりやすい右肩上がりだと思います。
そしてここ最近の引き締め相場での米10年国債チャート
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左端のコロナ危機時から下落トレンドまっしぐらですよね。これもまたわかりやすいと。
よって日本以外の世界中の国が金融引き締めに舵を切っていて、なおかつ主要先進国のインフレ率が須く7%を超えていることを鑑みると、これからも債券市場は下がっていくと読めます。
特に引き締めを強く発言していてインフレ率がめっちゃ高い米と英に関しては、まず短期的・中期的に上げてくることはないでしょう。
もし今、債券投資したければ空売りの方がいいってことですね。
ああ、あと日本はよくわからないからやめといた方がいいですよ。来年日銀総裁も変わりますからね。
2.商品
商品といえば米、小麦、金、原油、オレンジジュースとかが有名ですよね。
最近で言えばウクライナ戦争と世界的な天候不順で全体的に商品価格が上がっています。
CRB商品価格指数
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ただ、今現状の戦争と食糧問題よりも重要なのはやはり金融政策とマクロ経済の関係だと言えます。
というのも今までの金融緩和相場では有り余った貨幣が金融相場に流れ込んでいましたから、いい意味でも悪い意味でも市場メカニズムが歪められていたんですね。
しかし、これからの金融引き締め下ではパレート配分的な考え方が戻ってくる、つまりマクロ経済に沿った効率的な投資決定が行われていく可能性が高くなるんですね。
そうなると今のマクロ経済に沿った投資決定の条件は①インフレに対応できる、②戦争や有事のリスクヘッジになる
ですから、これからの金融引き締め下では商品市場に追い風が吹くと言えるのです。
ただし、選ぶ商品にもいろいろあります。
例えば食品、貴金属、エネルギーなどですね。
金融引き締め下ということですから景気的に考えると逆風ですからエネルギー、そして貴金属の中でも産業資本に投入されるもの、半導体、鉄、銅、白金とかは避けた方がいいでしょう。
そして、特におすすめは貴金属であればゴールド、食品であれば米と小麦です。
※金に関してはこちらの記事を読んでいただけたらわかると思います。
米と小麦に関してはもろにインフレの恩恵を受けられますし、何せ最近の天候不順で数が少なくなっていますから。
まとめ
1.債券
①為替と逆相関
②金融引き締め下では逆風
③やるなら空売り
2.商品
①世界的な天候不順
②市場メカニズムへの回帰
③金、米、小麦はインフレ資産としては優良
ということで今回はここまで。
ありがとうございました。