おばあちゃん最後の手料理は煮豆
優しくそっとじっくり煮込む
お正月は、親戚でお節を食べるというご家庭が多いと思いますが、うちは両親と祖母とこぢんまり過ごすことが常です。
祖母が作ってきてくれる美味しい煮豆と煮物は、一年のはじまりを表す味でもありました。
そろそろ祖母の煮豆を習っておこうと思い立ったのが、2022年の年末。離れて住む祖母へ、「豆浸けると忘れんどってね」と何度も確認の電話をかけ、当日30日は狭い台所で肩を並べ、動画を撮りながら煮豆を作りました。
何が一番大切か聞いたところ、「優しくじっくり煮込こまんば。ぜったい混ぜたらいかんよ。」と祖母。
あーだこーだ楽しく質問責めしていた私でしたが、この時は、これが祖母の手料理さいごの味になるなんて、思ってもいませんでした。
その5日後に祖母は入院してしまい、その自宅へ戻ることはありませんでした。現在は退院し、温かい人たちに囲まれ、施設で元気に暮らしています。
母の合格
祖母の突然の入院、介護、入所。色々と心がついていかず、どうしようかとギリギリまで悩でいた昨年末でしたが、今しかない!と煮豆づくりに挑戦。
失敗するかもしれないので「煮豆持ってくから作らなくていいよ」と言えるほど自信はなく、しれっと煮豆持参で帰省しました。
煮豆レシピ🧑🏻🍳
会いたい人には会いに行こう
コロナ禍を経て、世の中がぐるぐると大きく回転し、今日が明日も続くとは限らないということを実感しています。
だからこそ会いたい人には会いに行く、伝えたいことはすぐに伝える…を実行中です。次は親友に会いに行く予定。
あの時、祖母の味を習っていて良かった。ノートに記録していて良かった。作ってみて本当に良かった。祖母ありがとう。
祖母が入院中、母と祖母宅の片づけをしました。
その様子をYouTubeやインスタで公開していますが、いつかnoteにもしっかりとまとめておきたいなと思っています ✍︎
母のお譲り無水鍋。軽くて使いやすい一軍のキッチン道具です。