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宗教に少しだけ入っていた話

大学1年生の夏から秋の数か月間、私はある宗教に入っていた。

と言っても、書類を書いたり、誰かに宣言したとかそういうわけではなく、ぬるっといつの間にか参加していたという感じ。


今回はその時のエピソードを話そうと思う。

活動している間に、たくさんのん?と思う点もあれば(教えられている内容が)面白いな〜と思う点もあった。そんなエピソードを話していこうかなと思う。


一番のん?な点


宗教の勧誘だと隠して、勧誘されたこと。


私の場合、大学の休み時間に駐輪場で自分の自転車を探していたところ、二人のOGの方に声をかけられた。

「大学の教室とかの借り方って知ってる??」と。

今考えれば、それは確実に嘘。

その後の話の流れで、自己啓発的なセミナーに誘われて、後日連絡をとLINEを交換することになったから。それが目的だったんだね(😄)(しかもトヨタの社員さんの方が開くとかなんとか宣伝していた、、、良いのかは知らないけど、)


後日そのセミナーに参加した。

これは後に気づくことだけれど、なんと、、、

私以外の人はおそらくみんなその宗教活動をしている方達で、あたかも私の勧誘ために包囲した感じ。(笑)


その後、お茶をしようということになり、大学で声をけてきた方ともう一人、30代くらいの社会人と喫茶店に行った。二人とも宗教の活動している人。そこで、なんとこんな話をされた。


「聖書って読んだことある?神様っていると思う?」


傍目から見たら、やばい勧誘かな?と思うかもしれないけれど、人生経験の浅い19歳はそんなこと気づかず、素直に、「読んだことない、信じてない」と答えた。


すると、聖書にどんなことが書いてあるのか、神様とはどういう存在なのか?などたくさん説明された。私たちが生きる目的を神様が教えてくれる、神様が導いてくれるなど。

(この時、私1:勧誘側2の状態なのも私が弱い側になってなんとも圧迫感があったのを覚えている)

素直で、精神的にももっと成長していきたいなと思っていたピチピチの大学生だった私は、話してくれたことに少し興味を持った。


ただし!!のちに重要になってくるのが、この時私は興味を持ったけれども、「これが私の心の拠り所なんだ!!」というすがるような興味の持ち方じゃなくて、「へえ〜世の中にはこんな考え方があるんだ〜物の見方が広がるし、面白いな〜」という一歩引いた感じの興味の持ち方だった。



そして、その後は2ヶ月くらい聖書の一部分を読んで、どう読み解くのかを勉強していった。勉強はその宗教活動をしている先輩方の家や喫茶店で行われた。いろいろ教えてくださった方達は優しい人だったし、嫌な気持ちになったことは全然なかった。


その勉強会を20回ほど終えたあと、教会で実際にその宗教の長みたいな人(宗教を立ち上げた人)の話を聞く会に招待された。


この頃から、若干これはなんかしらの宗教なのでは?と思い始めた。(今更!というかこの時もまだ宗教のしの字も誰の口からも聞いたことなかった)そしてインターネットで検索すると、ビンゴ!だった。こういったなんかおかしくないか?ということが積み重なってきていた。


例えば、私がその教会(いろんな都市に教会があるっぽい)のリーダー的な女性と面会した時。その女性が私に

「あなたはなんのために聖書を勉強しているの?」

と聞き

「いろんな考え方や物の見方が知れて面白いなと思って勉強しています」

と答えた。

が、、実は、その宗教の教えでは聖書を勉強するのは明確なみんな共通の目的があり、でも私は別にそこまでは信じていないというか、そこら辺はドライだったし、良いね!とは思っていなかったから言わなかった。

そしたら女性は

「いや、、違うでしょ。、、は〜〜〜〜で、、」

と私の勉強する目的の方向を無理やり曲げてきたり、


教えの中の登場人物として「悪魔」が存在し、親や友人、この宗教を信じないものは悪魔であると何度も言われた。そして、聖書を学ぶことをやめたり

、宗教活動をやめると悪魔がきて死後、地獄へ落ちてしまうなど言われてきた。

若干信じていた自分もいるし、親や友人のことを大切にしたいのに、こう教えてくるのはもうなんなんだ〜〜!!とモヤモヤしていた。それに、一番の疑問は、そんなに良い教えならなんでもっとみんなに広めないのか?良いならもうすでにほとんどの人はその教えを信じているのでは?という点だった。


最後の例は決められた曜日にその教会の部屋を掃除したり、泊まり込みで勉強会をしたりなどがあるらしく、めんどくさそうだった。



そして、ついにとある事件が起こる。


本当はこの宗教では結婚するまで異性と付き合ってはだめ(ちなみに同性との恋愛は気持ち悪いものみたいな言い方もしていた、、、それも初めて聞いた時、表ではへえ〜って頷いていたけど、心の顔はしかめっつらで悲しい顔していた)という、教えがあって、、


でも普通に彼氏いた(笑)しかし、大学で一緒に歩いているときに、その宗教の知り合いに見つかってしまって、教会であったときに聞かれた。そのとき、泣いてしまった。でも泣いてしまった理由は教えを破ってごめんなさいよりも、別れるのは嫌だ!だった(笑)


その後、宗教の人には怒られるわけではなく、別れてねー(コソッ)みたいな、別れられるように毎朝一緒にお祈りしよう!みたいな、私の心とは真逆の方へ応援してくれようとしていた。


結局もう全てが嫌になって、宗教関係の人のLINEを全て消した。ラッキーなことに、住所とか電話番号を誰にも知らせていなかったから、LINEを消すことで縁を切ることができた。



かなり悪い点を書いてしまった気がするけど、よかった点はやっぱりこんな考えかたがあるのか、とか、後は聖書を読んで勉強する機会が得られてよかった。

私は途中で抜けてしまったけれど、その宗教で活動している人はこの教えを心から納得して、心のよりどころにしているんだなと感じた。私はそこまでじゃなかった、だから抜けた、それだけ。だから新興宗教を信じている人は変な人とか、怖い人とかではない。


だってみんな、なんか不安になったときに、何か答えになる本や人に相談したり、癒しになる動画や好きなYoutuberを見るでしょ??そういう宗教を信じている人にとっては宗教や聖書や教えが私たちにとっての本や相談できる相手やYoutubeだったりするんだよね。おそらく。と私は思った!


そんなこんなで良い社会経験だと思えば、終わり良いので全てよし!

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