【コンビニバイト】約900円の募金をした後、電話番号を渡してきた男
コンビニのレジ横には募金箱が置いてある。
細かいお釣りが出た時に、小銭を財布に入れるめんどくささから募金箱に入れる、というシチュエーションを狙っているのだ。
すなわちコンビニの募金は基本「ついで」なのだ。
多分大学2年生のある日。
私の働いていたコンビニは大学に近く、夕方などは学校帰りの大学生が多く訪れるのだが、私のレジに年上っぽい大学生の男の子がやってきた。
彼は百何十円のお会計で1000円札を出してお釣り約900円を受け取った。
そして彼はそのお釣りをそのまま隣の募金箱へ投入!!
え??どうした??
と私はびっくり!
視線は募金箱からすぐその男の子の顔へ、、、巨額の募金により彼の顔は一瞬で覚えられた。
しかし、なんでも受け入れてしまうタイプの私は、こんな人もいるもんなんだな〜と思い、その日は終わった。
募金事件があってから日が空いて初めてのバイトの日。
夕方で誰も来ないのでレジに立ってボ〜ッとしていた時、お店に入ってきたお客さんが一直線に私の立つレジの前に来た。
そういうお客さんはよくいる。タバコを買うためだけにコンビニに寄った人はすぐレジにきて番号を伝えてくる。
その時もタバコのお客さんかな?と思い、ボ〜ッとしていた頭が切り替わるか替わらないかぐらいで、それは一瞬にして起きた。
あの男の子が小さな紙をレジに置いて去っていったのだ!!
??
となりながらもその折りたたんであった紙を開いてみるとそこには
『ヒマだったら連絡ください!
○○○-○…(電話番号) 』
そして私は気づいた。そう、あの900円も募金事件は彼を私の印象に残らせるための、はたまたカッコつけるための作戦だったのだ!
さあ、果たして彼は上手くいったのか…
けっっかはっぴょぉぉぉぉぉおおおー
残念ながら、その当時、私には付き合っている人がいたのですというか変な人としか思っていませんでした、ごめんなさい。
ただただ私の自己肯定感を一瞬だけ上げさせてくれました。いい思い出をありがとね、募金くん!
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