【アメリカで不妊治療】いったいいくらかかるの?NYで不妊治療を受けた話【第一話:保険会社と助成プログラム】
こんにちは。
今日はアメリカで”不妊治療”を受けた話をまとめたいと思います。
まさか海外で不妊治療を受けるなんて思ってもいませんでしたので、自分の経験が誰かの役に立てば嬉しいと思っております。
いったいいくらかかるの?
渡米する前のアメリカの不妊医療のイメージは、ざっくり「超高額!!」のイメージでしたが、実際に不妊治療を受けてみて、驚くことに妊娠が成立するまでに必要だったお金は約50万円ほどの額でした!!(合計3回の体外受精サイクルを経ています)
これは米国の健康保険制度のおかげです。
米国で保険をお持ちの方は、おそらく同じように少ない費用で不妊治療を受けられるチャンスがあります。
※保険の内容によって異なるので、気になる方はぜひ今一度ご自身の保険の内容を確認してみてください。
保険による不妊治療の助成
そういうわけで、私たち家族は健康保険会社による助成プログラムを用いて不妊治療を受けたわけです。ここからは、私たちが受けた保険会社(特にUnited healthcare)の助成プログラムを紹介します。
保険会社による助成プログラム
各保険会社によって、または自分が加入する保険プランによって、不妊治療への助成プログラムは変わってくるのですが、大きく分けて2つのパターンがあるようです。
保険加入者の生涯において、$10,000〜$15,000まで不妊治療にかかる費用を負担する助成プログラム
保険加入者の生涯において、合計3回までのIVF治療(体外受精)費用を負担する助成プログラム
一般的には、「2」の3回までの費用負担の方が得みたいです。後述しますが、私たちは「1」の$10,000プログラムだったのですが、あっという間に$10,000に達してしまいました笑。次回のnoteで紹介しますが、不妊治療は一つ一つのステップですごくお金がかかります。
また我が家は妻が2つの保険を持つ「ダブルインシュランス」の状態でした。
つまり、妻は妻の会社の保険(Aetna)にPrimary insuranceとして加入していました。また、私の保険(United healthcare)にも配偶者としてSecondary insuranceとして加入した、いわゆる『ダブル保険』の状態で不妊治療を受けました。
※厳密には、最初は配偶者としての保険(United)だけだったのですが、後日妻が自分の会社の保険に加入することができました。
United healthcareは、上記2つのパターンのうち、「1」の$10,000までの費用負担プログラムを有していました。日本円に直すと約150万円!!すごい!!と、お思いかもしれませんが…一瞬でなくなります笑。不妊治療高すぎです。
先ほども述べましたが、一般的には「2」の3回までIVFを受けられるプログラムのがいいです。不妊治療を受けた方なら分かるかもしれませんが、たった一回のIVF(体外受精)で妊娠成功する確率はかなり低いのです…できれば複数回できるプログラムが理想的ですし、我が家も実際に3回行いました。
ご自身が加入している保険の助成プログラムが分からない場合は、保険会社に電話をしてみてください。
近年、アメリカでは不妊治療への助成が義務付けられている?のか、基本的にはどの保険会社も不妊治療助成プログラムを有しています。
妻のもう一つの保険(Aetna)でも、同じように3回までのIVF費用負担プログラムがありました。
※参考までに、United healthcareの助成プログラムを下記リンクに示します。私が使用したものと一部異なるかもしれませんが、だいたいこんな感じです。
職場による不妊治療の助成
たぶん厳密には、これも保険会社による助成プログラムに当たるとは思うのですが、私の職場は独自にメインの健康保険とは別に、他の不妊治療助成プログラムを持つ会社と提携をしていました。つまり、健康保険とは別でもう一つ助成プログラムを受けられたのです!
これは職場によって差があると思います。
私の妻の職場は、このような独自のプログラムを持っていませんでした。
ですので、ご自身の会社のHRなどに「不妊治療の助成」を行っているか聞いてみるのがいいかもしれません。私も半年間くらい、このサービスがあることを知りませんでした。
不妊治療専門の保険会社
私の職場は”Progyny”という独自の保険会社に、メインの健康保険とは別に提携を結んでいたようです。
特に追加の支払いなどはなく、United healthcareの保険に加入している職員は誰もが利用可能でした。
なぜこのようなシステムが?と思い、Progynyに問い合わせたところ「United healthcare」では不妊治療に関するサポートを専門的におこなっていないため、United healthcareが不妊治療分野だけ外部機関であるProgynyに委託する形で提携しているとのこと。
私の場合は、Progynyのおかげで先に挙げたUnited healthcareの$10,000の負担に加えて、3回までのIVF負担も追加で権利を得ることができました。
とにもかくにも、まずは電話をかけてみよう
分からないことは、まず電話!
長々と書いてきましたが、所属する会社や加入する保険によって、助成プログラムは大きく異なります。
まずは、ご自身に助成プログラムを使う権利があるのか、会社のHRや保険会社に問い合わせてみてください。
「うーん、英語で電話するの…抵抗あるんだよなぁ」と、お思いのそこのあなた。大丈夫です!
大手の保険会社なら、基本的には日本語通訳サービスを利用可能です。
電話口で、まずは「Japanese interpretorを用意して!」と伝えれば、そこからは日本語でやり取りできます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
アメリカでは、助成プログラムが日本よりもしっかりしている印象です。アメリカで不妊治療をお考えの方は、ぜひ利用をご検討ください!私たち家族も、米国で治療を受けてよかったと感じています。
次回は、実際にクリニックでかかった不妊治療費用に関して説明する予定です!ではでは。