中身は外見より魅力的
えー、私の腐った恋愛の仕方を見直そうと思った1週間。
恋愛において、相手の事をすきになる過程は、好き!!という感情よりも知りたいと思う感情が1番に来る。と私は思う。
大抵の恋愛は、気になって知りたくなって、波長が合う、面白い、知らなかった部分を知る。その上で気になるから好きに変わる。
だが、私の初恋は違った。
自分に対しての優越感、利益しか考えていなかった。当時の彼は、私の個人的な印象だが、恐らく後輩に一番人気の先輩だった。背が高く、細く、髪が長くて顔が小さい。初めて彼に出会った時、この人の隣を歩いてみたいと思った。放課後2人で廊下を歩いたら、周りに見せつけられるんじゃないか、モテる先輩を勝ち取る戦い。いつしか彼が自分のステータスになっていた。
今思い返すと、手に入ったらなんだかあまり楽しくなかった。ただただ、手に入れた優越感。恋愛的に彼が好きだとその時は思い込んでいた。100%、自身にとっての利益で付き合いたいと思ったとは言えないが、恐らく、優越感やわたしの飾りとして付き合いたいが大半を占めていた。
人を恋愛的に好きになる感覚が私にはいまいち分からない。波長が合う、テンポがいい、落ち着く、たのしい、かっこいい、面白い。様々な理由で人を好きになる。もちろん仲のいい男友達はこれに含まれる。けれどもお互いそれ以上は進展しない。求めてないから。だと言うのに、高校を卒業してから、友達と思ってた人皆、恋愛感情をもって接してくる。話もあってたのしくて、波長はある程度合うはずなのに、恋愛的に好きになれない。恋愛的に好きじゃないから。
高三の頃気になってた、今は、大学四年生の彼。バイト先で出会い、地頭がよく、謙虚で、ほんとに大学生かっていうくらいしっかりした人だった。誠実かつ紳士。外見はタイプではない。彼は一体どんな人なんだろうって考えて、バイト中にたくさん質問したのを今でも覚えている。今思えば、気になって知りたくての過程をここで私は踏んでいた。だが、いまいち先に進まない。気になる止まりだった。今年の8月に花火に誘った。返事はYesだった。でも、本気で好きという確証がない中で、彼と花火に行くのは最低なのではないかと考えこんでしまい、誘った私が断ってしまった。
今となって、惜しいことをしたなと後悔している。好きかどうか確証を持てなくて、友達としてその日は楽しめば良かったなと。彼に対しても酷いことをした。
6個上の女友達は言った。
「付き合うのは、絶対顔とか外見じゃないよ。波長が合うとか尊敬できるとこがあるとか。中身だよ絶対。」
この言葉が凄く腑に落ちた。
花火に行かなかったこととても惜しいことをしたなと思い後悔している。
イケメンだから、かっこいいから、地位や名誉があるから、周りからちやほやされてるから好きは、好きではない。ちょっと立ち止まって、彼を自分のアクセサリーにしていないか考えて欲しい。付き合いたいよりも、知りたいが先に来る恋愛を大事にしてね。