詩【野生曲線の淵で】
雪山で負傷した仲間を置いてゆくことを
受け入れる神視点。
野生と厳格を屠った自然の中に溶け込めるはずの
人間の心を「所詮、前頭葉」と弾き飛ばす威力は、
時に、美しく思う。
オーロラの滝に打たれたような禊。
先人たちの野生の直感をまとった叡智。
先住民の大陸や大地に根を張った調和。
文明の基盤となる精神統一の囁きが、
美しくてならない。
風に色をつけた発色の世界が美しくてならない。
生きることに貪欲な個人に微笑む、
非情を非難しないその神視点に、
野生の曲線の淵を見たんだ。
イメージソング。
「ゴールデンカムイ」3期エンディング。
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