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【屋久島旅行記①】エコとスピリチュアルが交差する離島を目指す
2023年9月の連休に念願の屋久島旅行を決行した。振り返ってみると、昨年のこの時期は北海道に行っていた。
北の大地は何度も行って最高さが約束されていたので、今回も…と思ったが、ここはひとつ、変化を求めて行ったことのない土地に行ってみようとなった。そういった運びから、今回は自然が循環するエコな離島「屋久島」を旅先とした。
今回の屋久島旅行のメインテーマはなんといっても縄文杉トレッキング。はるか太古より生えていると噂の縄文杉を見るために、往復約10時間かけて屋久杉の森を歩くというハードなイベント。途中、登山道を通るため、アウトドアな装備、スキルも求められる。今回は、そんな観光とアウトドアをくっつけた旅行となった。
いざ屋久島へ
鹿児島から船で屋久島を目指すこともできるが、そこは時間と利便性から空路を選択。また、現地での滞在時間をできるだけ確保するために、羽田を早朝に発つ飛行機を選んだ。羽田空港近辺のビジホに前泊するのもワクワクして楽しかった。
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早朝5時。空港の周りはまだほの暗く、ターミナルのほとんどのお店はまだ開店していなかった。ベンチでひたすらにポケモンGOをして過ごす。前日、ホテルが地味に暑く、若干の寝不足だったので、できるだけ体力を温存する。
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羽田から2時間ほどで鹿児島空港に着いた。鹿児島空港は、そこそこ大きな空港で、乗り継ぎ待ちも問題なし。カフェやレストランもいくつかあるので、時間つぶしには事欠かない。鹿児島空港内から外を眺めると、ヤシの木みたいな木がギラギラとした太陽を浴びてそよいでいた。なんとなく、沖縄のようにも感じられた。鹿児島旅行もしてみたいな~と思いながら、軽食にホットドッグをかじった。
屋久島に到着
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鹿児島から屋久島までは、およそ45分。離陸して、シートベルト着用サインが消えて、5分もすれば着陸態勢に入る。着陸してから空港の建物までは徒歩。みんなでぞろぞろと歩いていておもしろかった。
カラッと光る太陽、ほのかな潮の匂い、浅黒く日焼けした空港の人々。南の方に来た実感がこみあげる。早速サングラスを装着し、レンタカー屋へ急ぐ。
島内の移動にはレンタカーを選択した。理由としては以下がある。
公共交通機関の利便性が低い
ほぼ大きな道一本なので迷わない
時間や天気に合わせて柔軟に移動できる
早朝に登山口まで行く必要がある
屋久島は年間降水量がえげつなく、雨がとにかく多い環境。雨の中、数少ないバスを待ったり、歩きまわったりするのは時間も体力も無駄だと判断。
とにかく、島内での自由な移動手段を手に入れたので、腹ごしらえに向かう。離島と言ったらまずは海鮮だ。寿司を食べたい。
屋久島の絶品寿司「いその香り」
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車を10分ほど走らせ、道沿いにポツンと佇む寿司屋「いその香り」に着いた。人気店らしいが、昼時は予約ができないため、少しドキドキしながら入店。
不安に反して店内には余裕があった。少しホッとして席につく。
「おまかせ握り」と飲み物を注文。島でとれた魚を使った寿司はどれも絶品だった。全体的に白身魚を中心としたラインナップで、身がぷりぷりとしていた。特にタカエビと右下のアオホタは最高だった。
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九州では少し甘めの刺し身醤油を使うらしい。これが淡白な白身魚といい具合にマッチしてうまい。確か僕の出身地の山梨でも甘めのタレを使ったような…。文化的な共通点はまったくないように思えるけど、変なところでつながっているのかもしれない。
屋久杉自然館近くのスピリチュアルカフェで一服
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腹ごしらえが済んだら屋久杉自然館に向かう。翌日の縄文杉トレッキングのため、登山バスチケットを購入するためである。縄文杉トレッキングを開始する登山口へはマイカー規制がされており、登山バスに乗る必要がある。バスのチケットは当日にも買えるが、朝焦りたくないため前日に買っておくことにしたのだ。
チケット売り場のおじさんはおしゃべりで、色々なことを教えてくれた。
「5時のバスに乗るには4時に来といた方がいいよ~」「米津玄師のMVのロケ地はどこそこで~」「パインアメ食べる?」等々…
とても気さくな人で面白かった。4時半にバス乗り場に来れば余裕かと思っていたが、それでは若干遅そうということもわかって有益だった。パインアメは屋久島でも美味しかった。
少し疲れたので、カフェにでも入ることにした。幸い、バスチケットを買った屋久杉自然館の敷地内?にカフェを見つけたので向かう。
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大きめで天井が高く、開放感のある建物だった。コーヒーの名前が「悟りラテ」だったり、自然の循環を伝えるような展示だったりがあり、若干のスピリチュアル感。訪れているお客さんたちも、女性はターバンやら、民族衣装風のワンピースやらを召していて、なるほどと思った。
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空調も最低限で、吹き抜ける風が心地よい。天気がいいので、窓から見える緑の葉もキラキラしている。ここに長くいたら嫌でも自然に感謝したくなってしまう。
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悟りラテはさっぱりとした味で、口当たりがよく、暑さに疲れた体に染み渡る。スイーツも控えめサイズで美味しい。わざとらしい甘みがなくてよい。屋久杉を使ったと思われる食器は、手触りがよいだけでなく、見ていて落ち着く。
思想強めのカフェではあったが、居心地が大変よく、また訪れたいと思える場所だった。
千尋の滝へ
予約しているコテージのチェックインまで少し時間があるため、どこか観光地にでも行ってみるかとなった。屋久島の自然にお手軽に触れられそうなところがいい。
ということで、車を走らせて千尋の滝へ向かう。
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山道を進み、広い駐車場に出る。千尋の滝は市街地よりは標高が高い位置にあり、モッチョム岳という山の登山口もある。お土産屋さんやトイレ、展望台があり、ちょうどいい景勝地だ。
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滝の見晴らしが素晴らしい。降った雨が山を通って川や滝になり、海に流れ出る。海からまた雨雲ができる…といったように、この島は水が山や森を中心に循環している。轟々と流れる滝を見て、ほんのりとその循環を感じた。
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売店でアイスクリームを買う。カチカチに凍っていたが、真夏の日差しでいい感じに溶けていく。安納芋のねっとりとした甘さが美味しかった。
戸建てタイプのコテージ「くつろき」
千尋の滝をあとにして、屋久島滞在中の宿へ向かう。今回宿にしたのは、戸建てタイプのコテージ「くつろき」。
車がコテージに横付けできて大変便利だった。また、ミニタイプのキッチンや冷蔵庫(冷凍庫付)、ベランダなどがあり、まるで自分の家のように滞在することができた。
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一番うれしかったのは、お弁当の宅配サービス。トレッキングでは、昼ごはんにお弁当が必要で、屋久島内にはトレッキングの出発時間に合わせて早朝から営業する弁当屋が多い。そのため、トレッキング当日は、登山口に向かう道中に予約しておいたお弁当をピックアップする必要がある。
我々も例に漏れず、ピックアップを想定したタイムスケジュールを組んでいたが、このコテージでは、前日までに指定の弁当屋に電話しておけば、宅配してくれる神サービスがあった。
上のようなクーラーボックスに代金を入れて、コテージの扉の前に置いておくと、朝3時に注文したものを入れておいてくれるのだ。
まあ、前日中にスーパー等でお弁当を調達しておくのも全然あり。
一日目はこんなところ。次の日は3時前に起床する必要があったため、特に夕方以降はうろつかずに就寝した。
次回はこの旅のメインテーマである縄文杉トレッキングについて頑張って書いていこうと思う。