【利尻山登山】最北の百名山を目指して。どこまでも続く雲海と海を見たなら
利尻島2日目。
前日は利尻島に上陸し、簡単なハイキングをした。
前回の記事👇️
この日はいよいよメインイベント、日本百名山の一座、利尻山に登る。
朝5時、泊まっているホテルのロビーに集合。ここからマイクロバスで登山口まで送迎してもらえる。
朝ご飯としておにぎりを持たせてもらう。ありがたい。
登山口は北麓野営場というキャンプ場から。
ここにキャンプをしに来ている人もいる。今度はここにテント泊してもよいかも。
北麓野営場の登山口は利尻山のおよそ3合目。
ここで装備を整え、準備運動をし、登山を開始する。
しばらく行くと甘露泉水という水場がある。
利尻島にはキツネなどがいないので、エキノコックスの心配がないと言われている。そのため、ここの湧き水はそのまま飲める。心配な人はそれでも煮沸や浄水をしたほうがいいと思うけど。
しばらくは森のような山道を歩く。
1、2時間ほど歩くと森を抜け、空が開ける。
6合目の第一見晴台に到着し、雲海が見える。
この日、登山開始前の市街地は曇っていたが、標高を上げると雲を見下ろす形になる。
ここで景色を見ながら小休止だ。
午前8時45分ごろ、長官山の山頂に立ち、利尻山の山頂を望む。
この時点で、利尻山が美し過ぎて中々前に進めなくなる。
日差しが強くなってきた。熊笹?背の低い植物が多くなり、自然と藪漕ぎのような進み方になっていく。
9号目。ここからが正念場。
地面の質もだいぶ変わり、ザラッとした砂と岩で少し滑りやすかった。
それにしても景色が良すぎる。
利尻山は捕食動物がほとんどいないためか、高山植物の宝庫でもある。
植物が風にそよぐ穏やかな景色が、立ち止まるたびに広がる。良すぎる。
山頂に到着。
山頂はあまり広くないが、何組かが座って食事をとることくらいはできる。
我々もここで簡単な昼食をとる。
本当はもう少しがっつり食べるつもりだったが、何しろ日差しが強すぎて、長居はできそうになかった。
景色がいいのは本当によかったが、この日光だけがキツかった。
下山開始。
あいかわらずの絶景を眺めながら下っていく。
標高の高いところは雲海や遠くにオホーツク海が見えて、楽しく下山していたが、標高が下がるにしたがって雲が厚くなってきた。
また、利尻山は標高だけ見るとそうでもないのだが、標高差が大きいため数字よりも足が疲れてしまう。そのため、下山は結構たいへんだった。
へとへとになりながら、北麓野営場に無事に帰還することができた。
水場で登山靴を簡単に洗い、サンダルに履き替える。
足が締め付けから解放されて非常に気持ちがよい。サンダルは持ってきてよかった。
そのまま、30分くらい歩いて利尻富士温泉へ向かう。
公道を歩いたが、10時間を超える登山後であったことと、予想以上の気温の低さ+強風だったため、ここでかなり体力をもってかれた。えーん。
その分、温泉でめちゃくちゃ温まって幸せを感じられた。ここは入浴料もたしか500円くらいでめちゃ安だったから、登山しなくてもまた行きたい。
おわりに
というわけで、今回は利尻山登山の様子をまとめてみた。
全体的に行動時間が長く、ハードな山行だった。
でも、高山植物と、どこまでも続く海と雲海を見ることができたのは非常によかった。
どこまでも続いていく空と海、そして日本の端っこの島の更にその上の山に立つ自分。
とんでもないスケールの自然の中に立ち、この利尻山を巡るとんでもなく長い歴史を感じてじんわりとした。
自分は山から海を見ることが大好きなので、この利尻山は間違いなく大好きな山になった。
そもそも、山に登るために利尻島という島に海を渡って来なければならないというのも、冒険的な要素があってよい。
昔からこの島の人たちはこの利尻山を眺め、信仰の対象にしていたと思うと、なんとも言えず、しんみりした気持ちになる。
結構たいへんだったので、すぐにでももう一回行きたい!とは正直ならないが、絶対また行きたいなと思う山だった。
というか、利尻山がピラミッドみたいでかっこよすぎる。写真で見るよりも見上げる姿はスケールがでかい。
利尻山を見るためだけに利尻島に行くっていうのも全然ありなかっこよさだった。
自分の足で行けてよかった。