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市川駅の町中華「千両」にて最高の麻婆豆腐を食べる

総武線の千葉方面、市川駅を訪れた。市川駅は船橋や津田沼と比べて落ち着いた雰囲気の駅だ。それなりに飲食店等も多く、発展しているがガヤガヤしすぎていない。そんな市川駅に「千両」という町中華がある。

千両の麻婆豆腐は山椒の効いた四川風

市川駅での諸用を済まし、商店街を歩く。昔ながらの果物屋やケバブ屋など中々いい感じの商店街を5分ほど行くと、黒地に黄色で縁取りされた赤文字が見えてきた。

期待を胸に店に入ると、どうやら満員。店内はそこそこ狭め。中で待つ感じじゃなさそうなので、店の前で待つことに。後からお一人様の男性が列に接続。彼も今日は中華と心を決めているらしい。

待つこと10分ほどでようやく入店。ランチメニューはどれも1100円。町中華にしてはアッパー系の値段設定だが、ご飯とスープがおかわり自由、小鉢とデザートも付いているのでよしとする。

僕が頼んだのは店の看板メニューの四川風麻婆豆腐。メニューに「辛さは調整できます」的な文言があり、「辛さ抑えめで」とお願いした。すでに麻婆豆腐を食べているお客さんが汗だくになっているのを見て逃げ腰に。そもそも辛い食べ物が得意でないのもある。

麻婆豆腐が到着。ビジュアルからいつも家で食べているなんちゃって麻婆とは全然違う。不定形の豆腐、多めのひき肉、赤茶色の照り、見ているだけで食欲が湧いてくる。

高まる気持ちを抑えて、まずは小鉢でウォーミングアップ。向かって左は生ハムと葉物野菜。中華で生ハムに出会うとは思わなかったが、ドレッシングは中華風。さっぱりしていて美味しい。右側は定番のザーサイ。塩分がきつすぎず、メインメニューの箸休めによさそう。

いよいよメインの麻婆豆腐に。まずはご飯にバウンドなどせずに、そのままダイレクトで口にもっていく。口に入れてまず来るのは「山椒のしびれ」。そしてその後からひき肉の旨味がジワーッときた。うますぎる…。豆腐もふわふわで食べやすい。

辛さを抑え目にしてもらったからか、辛すぎて味覚が破壊されることもなく、純粋に麻婆豆腐の美味しさを感じられた。山椒の心地よいしびれを白米で和らげながら食べ進める。普段白米をあまり食べない僕でも必然性に迫られておかわりをしてしまった。お腹のリミッターが無ければ無限に食べ続けてしまっていたかもしれない。

入店待ちのときに後ろに並んでいたお兄さんも、麻婆豆腐。その後から来た人たちも麻婆豆腐を頼んでいた。みんな今日はここの麻婆豆腐を食べるって心に決めていたんだな。わかるわかる…。

点心系も追加してしまった

せっかく来た町中華、どうしても注文を一つに絞りきれない。シュウマイと海老蒸し餃子もオーダーしてしまった。

シュウマイは肉々しい食感と味。海老蒸し餃子はプリッとした食感とエビの甘みが優しい。どちらも麻婆豆腐の刺激的な味の合間の口直しにピッタリだった。

ただ、麻婆豆腐と白米でかなりお腹がいっぱいだったので、完全に欲張ったなという感じ。

麻婆豆腐の世界も広い

いつも町中華というと、ついチャーハンを頼んでいた僕。今回、千両さんの麻婆豆腐を食べたことで、中華のしびれ的な旨さを知ってしまった。まあそこは町中華と中華料理で若干ジャンルが違う気もするが、本格的な中華料理への興味も湧いてきた。辛いだけじゃない中華の旨さを今後も楽しめるといいな。

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