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「団地から始まるフットボール」-第二章-
こんにちは。
僕は発展途上国にサッカークラブを作る夢を持つ26歳です。
日々、仕事とサッカーを行う日々を送るインド生活。
環境には慣れてきて、少しずつやりたい事もできるような日々を送っています。
約一ヶ月前から、インドの独立記念日の周辺にスポーツイベントを行うという話しを聞いていた。ただフットボールを今のグランドで行う事は、団地の管理者としては、あまり良くを思っていない部分があった。
というのも、石ころがあったり、怪我のリスクを考えていたからだ。
そこで、団地側で芝生を借りて行う話もあったが、今回は団地内の施設で行うイベントのみ執り行われる事になった。
そしてフットボールを行う事は難しいと。少し納得いかなかった僕は、
会議にも参加し何とかやらせてもらえないかと話しを行った。
そこまでなら一度やってみようか。全部任せていいか?と。
僕は、はい。お願いしますの二つ返事だった。
今回は、U15のカテゴリーのみの実施だった。
チラシを作り、団地全体に応募をかけた。もちろん普段から関わる子たちもいるから応募はそれなりにあり、25名ほど事前に集まった。
メニューも考え、当日を迎えた。前日まで雨予報だったが晴れた。
始まる時間になると、約40人近くが会場にいた。
鬼ごっこから始まり、ドリブルリレー、簡単なメニューだが、
120%で声がかれるまで、全力で走り切った。
ゲーム大会も狭いコートとなったが、何とか盛り上がり終える事ができた。
また嬉しかったのがU19の選手たちも揃って手伝いに来てくれた。
子供たちの整列、スコア集計、声掛け、準備片付け、あらゆる場面で、
手伝ってくれた。
イベントが始まる前には、ナミ僕らはチームだ。何かできる事があったら言ってくれ。みんなで駆けつけるよ。と。熱い男からのメッセージだった。
そんな、イベントの会場には、保護者の方を含めると60人を超えていた。
そして怪我人もなく、なんとか無事にフットボールをイベントを終えた。
そして、団地の管理者から、フットボールのスクールやアカデミーをやるのであれば相談して欲しい。と言ってくれた。
またたくさんの保護者の方とも話が出来て、みんなで、一度話に行こうとも言ってくれた。
あまり良くないイメージだったフットボールも少しいい方向に傾きつつある。
全員が一体となり終えたこのイベントは、この先の大きな歩幅である一歩だったと感じる。
この7か月、フットボールを通じてたくさんのつながり絆が生まれた。
団地から始まるフットボールは、第二章が始まりそうです。
藤本 七海人 / Namito Fujimoto