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アニーという少年

こんにちは。
僕は発展途上国にサッカークラブをつくる夢を持つ26歳です。

インドに来てもうすぐ4か月が経ち、今では50人近くの子供たちとサッカーをしています。正直、インドに来た当初は、1年くらい経たないとサッカーなんてできないだろう、ましてや子供たちとサッカーすることなんて中々できないだろう、そう思ってました。

今では毎週日曜日、朝から6歳児から18歳までトレーニングをしたり試合をしたりして楽しく遊んでいます。また時間があれば、芝生のグランドを借りてみんなで、ゲーム大会を行ったりと、仕事以外の日は、サッカーに没頭している毎日です。

このきっかけが始まったのは、アニーという少年が犬にボールを取られているのを遠目から微笑ましく眺めていたことが始まりでした。
アニーという少年の、ほっとけない姿、関わっていけばよりユニークな姿を見せてくれます。決して身体能力はあまり高くはありませんが、サッカーが好きで、人懐っこい少年です。

インドに住んでインドの子供たちに関われば関わるほど、人間、子供の本質はどこの国に行っても変わらないんだなと、つくづく感じます。
楽しむときは、存分に楽しむし、悔しい時は、悔しい。
人懐っこいところ、言語は違えど、言葉で伝えなくても感じる部分。
日本語を話せてたとしても、言葉で沢山伝えて、実際子供達には伝わってない部分もあるんだろうなと。自分の伝える力が乏しいだけな部分もありますが。結局サッカーという共通言語で全てが成り立ちます。そんな原点を感じます。

大学時代に関わっていた子たちとは、今でも連絡を取るし、たまに会ったりすることもあります。まだその子たちは、高校生ですが今後どう生きて、どう関わっていけるのか楽しみですし、同時にインドの子供達にもそんな感情が湧いてきました。

インドの生活基準は、日本に比べて低いのは現実です。公共交通機関や、道の整備、食べ物の質。比べるところではないのかもしれませんが、
日本とは違います。ですが彼らは今ある環境を存分に楽しんでいます。
同時に本質は変わりません。与えられた環境で幸福感を得る事はできる。
こうなりたいと思うのであれば、その環境に身を置く必要な時もある。
成長したい環境に挑戦してその環境を当たり前にして、成長することも大事な事です。色んな人生の歩み方は、ありますがどの環境でも、自らを大事にし、幸福感を得ながら成長できる環境に身を置く。そして時には誰かのために生きれるそんな人生を歩んでいけたらなと思うこの頃です。

インドに来て4か月。たまに寂しいなって思う時は、ありますが
高校の時の寂しさには敵いません。当時はしんどかったですが、それが当たり前になり、その時の辛さが今に活きているのかもしれません。
正直、日本で働く方が数倍しんどいし、聞きたくないことを聞いてしまったり、その分気も遣う。なんでも便利に手に入ってしまう利便性と、それもまた、少し恐ろしい事なのかもしれません。
日本で働くという事は本当に大変な事で、すごい事なんだなと感じます。

今は目の前の事を行うことで精一杯な部分もあり、先の事はあまり考えていませんが、このまま色んな世界を見て仕事ができれば幸せだなと。
またサッカーというスポーツは一生離す事ができないものです。
サッカーは人生の縮図。サッカーがつないでくれる可能性は無限大です。

そんなアニーという少年の夢を聞いたら、

「ただただ平和に暮らす事ができればそれでいいかな」と。
なんか可愛いですよね。素晴らしい夢だなと思います。

生き急ぐ必要はないと思います。

目標があれば尚いいだろし、いずれできるでしょうし。
夢は変わりゆくものでもいいと思います。

僕は発展途上国でサッカークラブを作り、どんな環境下でもサッカーができる場所をつくる。サッカーを通じて人生の幸福度を感じれる。サッカーを存分に楽しめる。そして色んなことを経験して成長できる。日本人通じてを少しでも人生の何かきっかけになってくれればうれしいなと思います。
そのゴール(夢)を目指して、人生を歩んでいきます。

保護者の人たちからも多く声をかけてくれるようになりました。
6歳児の子の保護者の方は、普段絶対起きないのに、Namiがくるというと飛び起きるんだよって。嬉しいですね。

サッカーは色んな人をつないでくれます。
サッカーを通じた輪をもう少し広げていければいいなと思います。

団地から始まるフットボール
インドの団地に住む日本人は、子供たちとなにができるか。
一歩ずつ進んでいきます。

Namito Fujimoto  / 藤本 七海人



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