読書感想『ひとりで生きていく』ヒロシ
ブックカフェで目について読んだ。芸人ヒロシはソロキャンプYouTuberとしての確固たる地位を築いた。この本はあらゆる人に元気を与えるものだ。
ヒロシはただものではない。誰でもできる生き方かもしれないけれど、簡単ではない。なぜなら、結婚する方がいい、人と繋がる方がいい、友達はやはりいた方がいいという固定概念が誰にでもある。それを覆す勇気が必要だ。
私も今は自由な生活を送る事が出来ている。しかし、若い頃は世間の常識に沿うように生きたいと思ってきた。社会人として、新人として、主婦として、母として。昭和初期の親の影響で女は結婚して子供を産むのが普通の幸せという考えがあった。今は、それが幻でその幻に苦しんでいる人も多い事を知っている。社会人としてちゃんと稼ぐ人になるとか、常識的な挨拶ができる人とかより一番大切なのは幸せであるかという事だ。自分にオッケーを出せるかどうかだ。
ヒロシの文章は誰も傷つけない。誰にでもできると思わせるように易しい言葉で語りかける。たぶんだが、彼が経験した辛い過去や理不尽な事を乗り越えた結果だと想像する。お金があった時の見栄のための浪費も今の彼を作ったのだろう。私も仲良く夫と暮らしていた時の方がずっとお金はあった。しかし今の方がお金の不安はない。少なくてもなんとかやっていく覚悟がある。
あれこれと自分に照らし合わせて読んでみた。彼の生き方を羨ましく思う。できる事からやっていこうと思わせる優しいひと時を与えてくれた。