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「ありがとう」をいう事と感謝する事
日本人はありがとうを言わないと言われているらしい。そういえば、英語では「Thank you」とよく使っている。しかし英語の「Thanks」は日本語の「あざっす」くらいの感覚かもしれない。thanks は、1シラブル(1拍)で、日本語で1拍の言葉なんて、うん、あ、円、君と言葉としてはほぼない。
大学の時にある百貨店でアルバイトしていた。毎朝朝礼があって、社員さんが小さなエピソードを話していた。その朝礼が好きだった。お気に入りのカレーのお店の話をする人もいた。話題はなんでもよかったみたいだ。その中で今でも思い出すのが、課長だった男性の話だ。
日本人は自分から話しかけたり、ありがとうと言うのが恥ずかしい。だからこそ、言われたらすごく嬉しく思うんだ。私たちはそれをしよう!といういう趣旨だったと思う。自分が出来ない事をされるからこそ、特別なのだ。
ありがとうを言いましょうとか、他人に感謝しましょうとよく言われるが、そんなの綺麗ごとだ。小学校の道徳の時間の話だ。
とはいうものの、感謝を習慣にすることが幸せ度が増すというのは実践して感じている。『ザ・マジック』をお勧めする。
ある研究で小学校のクラスでありがとうを数えた研究を読んだ。ありがとうを言った回数を毎日数えて、回数に応じてスタンプがもらえ、ご褒美は、
「図書館の本が1冊多く借りられる権利」「給食をおかわりが優先される権利」だそうだ。私は懸念する。ありがとうが必要だからというよりご褒美ほしさにいう事にならないか。研究を止めた後どうなったかは知らないが、その途中からありがとうの回数が減った児童もいたそうだ。ご褒美をもらえそうになければ、やる気がでなくなったのかもしれない。ありがとうを教えるのは難しい。
私は、子供が小さい時から子供に「○○してくれて、ありがとう」と何にありがとうか言うようにしていた。そうする事で子供は、その行動が良い事だと認識できるという。「(テーブルの食べた)お皿を(キッチンまで)持ってきてくれてありがとう。」「(お母さんがトイレに行っている間)待っててくれてありがとう」
『ザ・マジック』でも何にありがとうなのか、ちゃんと書く事を薦めている。この本を実践していくと、ありがとうが習慣のように浮かんできたので、自分でも驚いた。朝の鳥の声にありがとうと思い、公園のトイレがきれいな状態を見て、掃除してくれた誰かにありがとうと思った。駅のトイレにトイレットペーパーがある事が今は当たり前だが、私の子供の頃はないのが普通で、手持ちがなければ困ったものだった。トイレットペーパー、ありがたいことこの上ない。