中学校における非行行為と発達障害の関係
息子は、中学1年生の時、学校では迷惑行為を繰り返していました。
もともと、担任の厳しい指導に反抗的だったのですが、それがエスカレートしていきました。
2学期には、髪を染めて学校に行き、生徒指導の先生に追いかけられ逃げて、腕を掴まれたので、先生の太ももを、反対の手で3回殴りました。
帰ってきてから、私に、「もう学校行かれへん、先生を殴ってしまった」としょんぼりして言うのです。いろいろあったので、驚きもせず、またかという気持ちで、学校に電話しました。
その時、事務の方が電話口に出て、息子が先生を殴ったので、その事で電話しましたと言うと、「それについてお返事はいりますか?」とまあ、事務的な対応に半ば呆れて「そちらの判断にお任せします」と言って切りました。
夜になっても電話がなかったので、警察に自首しよう(おおげさな)という私の提案に、息子も素直に警察に行きました。
警察では、優しく話を聞いていただき、それは、「触法行為」になるので、こども家庭センターに申し送る事になるとそこで、もう一度、話してもらうことになるという事でした。警察に学校からは、被害届はなかったです。息子は、その時、教師に「警察に言うからな!」と言われ、ビビってしまったんです。
さて、非行行為を行う子どもに発達障害が多いのではというのは、よく議論されます。
福岡県立大学が論文を出しています。
「中学校における発達障害が疑われる生徒に対する生徒指導に関する研究」
それによると、中学校にアンケートをとった結果が記されています。アンケートを取った中学校の75.4%が非行行為があると回答し、その中の73.8%が発達障害の疑いがあると回答しています。さらに、自閉症スペクトラム、ADHD,学習障害の割合も詳しく回答されています。ここまで、教師が分かることに疑問があります。テストの点が低いと学習障害はイコールではないはずです。疑いだから、それはそれでいいのかもしれません。
そこに非行行為について、定義されています。
文部科学省の調査で使用する「暴力行為」の定義「故意に有形力を加える行為として、学校内外における対教師暴力、生徒間暴力、対人暴力、器物損壊」に加え、犯罪行為、ぐ犯行為、触法行為、及び攻撃性の観点から著しい暴言をはく等の行為までを含むものとする。(P3)
これの定義だと、息子のは、非行行為です。それまでも、教師に「死ね」と言っていました。
ここで、難しいのは、発達障害の疑いというものほど、曖昧で、なお、生徒そして保護者を攻撃する場合があるという事です。現に、担任は、私に対して、「コンサータ」というADHDに使用される薬を、3年生の担任をしている教師から教えてもらったとすすめてました。
息子が中学1年生の時のスクールカウンセラーは、最近の学校は、発達障害探しになっているという事実は否めないと言っていました。発達障害だから、支援級、支援学校へ行ってね。薬飲んでおとなしくしてね。なのかな?
疑いのままの生徒は、レッテルを貼られたまま、非行少年として、教師からは扱われるのでしょう。非行行為をする生徒は、発達障害だと端的に考える教師が増えてしまう事への懸念が湧きました。