発達障害は、先天的障害なのか、個性なのか、いまだ分からずにいる
3人目の子ども、息子は、18歳、今月、動物専門学校に入学しました。
息子は、この記事にも書きましたが、発達障害(自閉症スペクトラム障害、ADHD)です。
今、犬と一緒に 1人暮らしを始めて、犬の世話をしながら、学校に通っています。
本当に障害なのかなと思う事が時々あります。
時々、鋭い事を言います。
下の記事にも、値上げのタイミングを「予約でいっぱいになったら。」と、当たり前のことを、気づかせてくれたのは、息子です。
息子は、自閉症ですと言うと、「そんな風には全然見えない」て言われる事が多いんですが、そんな風って、どんな風なんだろうと、思ってしまうんですよね。
多分、自閉症って、コミュニケーション力が乏しくて、会話ができなかったり、人と目を合わさなかったり、大変困った状態を思ってるのでしょう。
特別支援の方には、一見、障害がないと思われるような子の方が、本人は辛い思いをしていると、言われる方もいます。
息子も、まさに、そのタイプです。
小学生の頃は、サッカーのチームに所属していたのです。
卒業後、コーチに、
プレイは出来るけど、終わりの話なんて、全く聞いてない態度だったと、言われました。
その事を息子に言うと、コーチの話で覚えてるのは、「早く寝ろ」だけだった。と。
「コーチ!うちの子は、本当に話、全く聞いていませんでした。」
それが、態度悪いという誤解を生んでしまうのです。
中学生の息子は、問題児でした。
こんなひどい子、見たことないと学年主任に言われました。学年主任も、困って、他の学校の先輩に相談したと話してくださいました。それくらい、扱いにくかったんだと思います。
家では、不登校でしたが、普通に過ごしていましたが、学校では、反抗的な態度でした。
「普通は、逆でしょう」とその先生に言われましたが、なぜかは、私には、わかりません。
そのうち、反抗することに疲れて、本当の不登校児になりました。
どちらがいいかは、分かりませんが、発達障害を理解してくれる人が、中学校には、1人もいなかったのは、私も、息子も感じていました。
しかし、高校生になった息子は落ち着いて、本当に、障害なのかな、と思うんです。
発達障害の線引きは、難しく、生活に支障がでるか、が、目安になることもあります。
もし、息子の特性を受け入れてくれて、皆が、うまくやっていけたら、それは、障害でも、問題でもないのに。
アルプスの少女ハイジも、スイスの山で、過ごしているハイジは、生き生きとしているけれど、クララとお屋敷で暮らし、ロッテンマイヤーさんから見れば、問題児になり、本当に、ハイジは、病んでいきます。
映画『聲の形』も、聴覚の障害のある子が描かれていましたが、主人公の男の子が、その子をいじめるのは、周りの大人の、障害に対する理解のなさだと思いました。
黒板を叩いて威嚇する先生の行為は、あり得ないと思いましたが、あれが、現実なんでしょうね。
息子の中学校の校長は、感覚過敏という言葉さえ知りませんでした。
制服が感覚過敏で着れないと、特別支援学校のコーディネーターの先生と、話し合いの場を持ったんですが、学校経営というものがあるからね、1人だけ、オッケーという訳にはいかないんだと言われ、体操服登校は認められませんでした。
将来、背広を着る練習になるからと。
息子が背広を着る仕事に就く可能性の話より、今学校に行く方が、優先順位高くないですか。と思いましたが、言いませんでした。絶対、理解してもらえないと思ったから。
言う方がよかったですね。そうか、書面で書くか。伝える努力を怠ったことは、反省しています。
学校が変わらない限り、生徒は、辛いままです。
感覚過敏は、わがままと思われて終わりです。
障害は、さまざまですし、一見、みえない障害は、理解されにくいです。
それを、見ないふりして、本人の努力が足らないと、頑張らせる事はしたくありません。
発達障害は、今後も、増えていくだろうし、認知されて、理解が深まることを願います。