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不機嫌な人☆機嫌のいい人

私は機嫌のいい人だと自分で思う。一方、機嫌の悪い人は存在する。しかし、その人がずっと機嫌が悪いかというとそうでもない。

夫は不機嫌な人だ。これは正しくない。結婚前同じ職場だったが、頼みやすい人だった。ノーと言えない性格でたくさんの仕事を抱えていた。夫が不機嫌なのは家の中だけだ。それも結婚してすぐではない。外ではいい人だった。しかし、子供はすごい。機嫌のいい人悪い人を見分ける能力があるようだ。隣の女の子はよく家に遊びに来ていたが、夫には全くなつかなかった。幼稚園の時は夫の車が家の前に停まると「帰る」と言って帰っていった。

娘が中学の時、テニス部の試合があった。たくさんの保護者が見学に行ってた。生徒の兄弟で小学生低学年や幼稚園児もいたが、あるお父さんと一緒に遊んでいた。「知り合いですか?」と聞くと、そのお父さんは笑って「今日初めて会った子ばかりです。」と言った。子供は瞬時に機嫌のいい人を見分ける天才だなと思った。

「人間の最大の罪は不機嫌である」とゲーテが言ったと言うのは有名な話で、不機嫌な人は現在ストレス社会の産物ではないという事だ。アドラー心理学の考えに沿うと、自分で不機嫌を選んでいるということになる。本人はそれを自覚していないだろう。周りの何かが自分を不機嫌にさせていると考えるのが一般的だ。例えば、うるさい環境、まずい料理、いう事を聞かない子供、冷たくする妻など。

しかしその人は弱い人、または弱っている人かもしれない。さらにプライドが高く、助けてといえない人かもしれない。だから、せめて不機嫌を出して、相手にかまってほしいのかもしれない。怒る勇気がないのかもしれない。(怒る事がよい事ではなく、感情を爆発させることを選べないという事)

周りの人は、そっと去っていくのが得策だろう。その人が気づけばいいけれど、気づかなければ周りに機嫌のいい人は誰もいなくなるだろう。

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