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もし息子が5歳児検診を受けていたら発達障害と分かったのだろうか

5歳児検診を28年度までに100%にするというニュースを読んだ。今は5歳児検診は任意で14パーセントしか受けていないという。私の子供もみな受けていない。

このニュースによると、発達障害を早期発見する事が目的のようだ。一見いい事に思える。しかし、いろいろ問題はある。

例えば、うちの息子、5歳児で保育所に通っていたが、運動的な遅れはなかった。むしろ外で走り回っているのが好きだった。太鼓や歌など、集団行動は好きではなかったが、なんとかこなしていた。理解もあったし言葉も年齢相当だったと思う。家ではよく癇癪を起こしていたが、保育所ではおとなしいよい子だった。ちなみに父親に癇癪を起こすこともなかった。父親がいない事が多かった事もあるが、私と兄弟の前では癇癪を起こしていた。

それだけで、判断できるだろうか。親の躾の問題と言われたらそれまでかもしれない。実際私はそう思って自分を責めてきた。

もう一つの問題は、疑いがあったとしてもその後の支援が充実していない問題がある。私の息子が病院に予約した時は、半年待ちだった。精神科の児童精神をみてくれる科だったが、その後新規は受け付けなくなった。ある幼稚園児の保護者によると療育も半年待ちだそうだ。診断されてもサポート側が追いついていない。

さらには、発達障害ではないのに誤診の可能性もある。発達障害は血液検査や脳の検査ではっきり分かるものではない。子供の発育は個人差はある。そして、親や家庭に問題があったり、不仲だったりすると、子供の情緒が悪くなるのは当然だ。中学の息子でさえ、別居してから、精神的に落ち着いたように見えた。

さまざまな問題があるので、検診の普及を進めるなら、その後のサポート体制、保護者に対する教育なども必要だろう。

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