息子の特別支援学校での成長⑤2年生
高校2年生になった年、新型コロナウイルスの流行により、学校行事の多くが中止または簡略化されてしまいました。サッカー部の近畿大会も、一度もチームが集まることなく、1年間を終えることとなりました。運動会も、学年ごとに15分の短い時間しか保護者が見学できませんでした。調理実習では、実際に料理を作る機会がなく、手順を学ぶだけになってしまいました。毎年秋に行われていた収穫祭も、学校で収穫した野菜を家族だけに販売する形となり、地域の人々が利用できるような従来の形式は行えませんでした。
一方、息子は学校に通いながら、冬休みに原付免許を取得し、行動範囲が広がりました。中学時代の友人宅へも、以前より手軽に行けるようになったようです。1年生の10月に引っ越してから、電車での移動には時間がかかり、費用もかかっていたのですが、原付バイクのおかげで、友人と頻繁に会うことができるようになりました。
息子は、中学時代の友人には1人を除いて、自分が特別支援学校に通っていることを隠しています。通信制の高校に通っていると伝えているそうです。まだ、特別支援学校に通っていることを周囲に知られたくないと考えているようでした。