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夫の両親と同居した話④別居後の事

20年ほど前に夫の実家で同居した話を書いています。よかったら、最初から読んでください。




たった9カ月ほどの同居でした。1月10日に同居し、別居したのは、10月の初旬でした。長男は半年だけ幼稚園に通い、9月末で退園しました。次の4月に市の幼稚園に年長で入園するのですが、10月から半年は家で過ごすことになりました。


引っ越して、本当に開放された、そんな感じでした。息を吹き返したようでした。狭い一軒家を借りたのですが、狭いキッチンが嬉しかったです。廊下がないのも掃除機のホースの届く範囲で掃除ができる事が嬉しかった。夫の実家は、長い廊下があり、掃除機もコンセントを差し替えて掃除しないといけないくらい広かった。

子どもと一緒に湯船につかれることも有難かったです。何もかもに感謝できました。

後に夫も別居してよかったと言いました。昔、お母さんが泣いているのをよく見た。おばあちゃんがお母さんをいじめていると感じた。自分はお母さんの味方でおばあちゃんを嫌いになった。別居したことで、子供たちはおばあちゃんを好きでいれるだろう。そう言いました。

出る前の話し合いで私は何も言いませんでした。言えませんでした。でも言わなくてよかったと思います。もし、口を開いたら、感情的になって、ひどい事も言っていただろう、そこで、溝は深まったと思うのです。

別居して2か月後、次男が生まれました。病院に夫の両親は来てくれました。しかし、お互いぎこちない感じで、私も有難くは思えず、早く帰ってほしいと感じていました。まだ許せていなかったのです。

しかし、その息子が3カ月くらいになって、温かくなってきた頃、私の気持ちも緩んできて、ふと孫をおばあちゃんに会わせたいと思ったのです。ある日、3人の子どもを連れて、平日の昼間に夫の実家に出かけました。お姑さんは、なかなか出てきませんでした。おばあちゃん(夫の祖母)は「かわいい、かわいい」と言ってくれました。

30分ほどしてからでしょうか、お姑は、「いろいろ用事があってな」と言訳をしてリビングに来ました。その時も打ち解けたとは言えませんでしたが、帰り道、なんとなくいい事をしたという気持ちになりました。それ以降、姑との関係は徐々に普通になっていきました。


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