わてノート 能登半島 被災・復興状況などまとめ(11月01日)
11月に入りました。内閣府からも情報が更新されていましたので早速状況を確認していきます。
被害復興状況まとめ(11/01)
人的・住家被害
人的被害(地震)死者412名 重傷364名(11/1)
人的被害(大雨)死者16名(石川県15名 熊本県1名)重傷2名(10/25)
住家被害
全壊 6425棟(新潟、富山、石川)(大雨)54棟(石川)
半壊 22892棟(新潟 富山 石川 福井)(大雨)433棟(11/01)
避難者数:(地震)198→172名、(大雨)437→432名(11/01)
ライフライン
上水:(地震)5月末で立入困難な地域等の一部地域(約700戸)を除き水道本管が復旧(8/27)、(大雨)602戸が断水(11/01)
電力:(地震)安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧(4/2)、(大雨)石川県内の停電は、安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等(※)を除き復旧(11/01)
都市ガス:大雨による被害なし
LPガス:(地震)2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行。(大雨)土砂崩れや、家屋倒壊によるボンベ流出が発生所在確認(10/18)
通信:(地震)固定回線 インターネット・アナログ電話150回線に影響、携帯電話基地局、KDDIで1局 ソフトバンクで2局影響(9/26)
(大雨)固定回線 復旧、 携帯電話基地局、NTTドコモで10局、KDDIで16局 ソフトバンクで9局、楽天モバイルで5局影響(11/01)地上波:(大雨)(地上波テレビ)一部で影響あり、NHKは非常電源で運用中(ラジオ)一部で影響あり、NHKは非常電源で運用中(ケーブルテレビ)1490世帯が断線などの被害(11/01)
交通インフラ
能越道:(のと里山空港 IC~徳田大津IC)対面通行可(9/10)
補助国道: (地震)40 区間通行止めのうち 36区間(約 9 割)復旧 現在 1路線 4区間で通行止め、(大雨)1路線5区間通行止め(11/01)
都道府県道等 :(地震)3 県 145 区間通行止めのうち 133区間(約 8割)復旧 現在 12区間で通行止め(大雨)19区間通行止め(11/01)
鉄道:(地震)JR七尾線 2/15 から全線運転再開、のと鉄道 4/6全線開通(7月20日より通常ダイヤ)(大雨)羽越線10/5夜再開
航空:(地震)のと空港 民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)
砂防土木
河川:(地震)応急対策実施済み(大雨)最上川で農地浸水発生(解消)、石川県28河川で浸水被害発生しほぼ解消、町野川で2か所堤防決壊し緊急応急復旧工事を完了、河原田川緊急応急復旧工事を完了、その他5河川で権限代行による応急復旧工事を実施中(11/01)
土砂災害:(地震)456 件(新潟県 18、富山県 14、石川県 424)、(大雨)272 件(宮城県 1、山形県 1、新潟県 2、石川県 267、熊本県 1)(11/01)港湾 七尾港:(地震)8岸壁中3岸壁が利用可能、輪島港:1岸壁が利用可能、飯田港:2岸壁中1岸壁が利用可能、小木港:5岸壁中5岸壁が利用可能、輪島港は大雨影響で土砂流入(9/26)
住宅・医療
住宅仮設:(地震)6804戸着工、6295戸完成(10/01)
下水:(地震)下水道本管は立入困難な地域等の一部地域を除き確保済み(珠洲市の立ち入り困難な一部地域を除き)(5/28)(大雨)輪島市と珠洲市の一部で被害あったが機能確保済み(10/10)
宿泊施設:(地震)石川、新潟、富山、福井、岐阜の宿泊施設で被害
医療機関:(地震)石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)(大雨)3施設で被害があったが復旧済み(9/23)
社会福祉施設:(地震)高齢者施設断水9か所、障がい者施設断水3か所停電1か所(7/30)(大雨)障がい者施設の断水解消(11/01)
農林水産
農林水産:(地震)長野、石川、新潟、富山、福井、岐阜で被害、(大雨)秋田、山形、新潟、石川、福岡、広島、佐賀、長崎、熊本、大分で被害
防災重点農業用ため池:(地震)新潟県1か所、富山県11か所、石川県 280か所、福井県1か所で堤体に損傷、(大雨)石川県 73か所(11/01)
農業集落排水施設:(地震)被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所
廃棄物処理施設関係:(地震)石川県、し尿処理施設2施設停止中、焼却施設など全復旧、最終処分場7施設停止し2施設復旧、新潟県焼却施設1か所停止中
内閣府
まず能登半島地震から状況を確認していきます
人的被害では412名重傷者364名となりました。また全壊と半壊戸数も少し変動が出ています。また避難者の方は少し減って172名です。そのほかはとくに更新ありません
続いて大雨被害の状況です
人的被害は変化なしで全壊戸数は54戸、半壊戸数がでてきて433戸の被害となっています。避難者は432名であまり変化ありません。全半壊がでているので仮設住宅などが待たれますが地震の被害も重なっているのでスムーズに進むか気になるところです
ライフラインは600戸が断水のままで、電力は石川県内の停電は、安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等(※)を除き復旧となっていて復旧扱いとなりました。また固定電話はすべて復旧しました
河川では町野川と河原田川の応急復旧工事が完了、5河川の国による権限代行での復旧工事が実施中となっています。土砂災害件数は増加して272件となりました。ほかに障がい者施設の断水は解消されました。
石川県
県のほうでは記者会見がありました
ボランティア関係と伝統的工芸品全国大会が行われる旨、小松空港の上海便の増便についてとなっています
各市町
輪島市からは大雨被災の住宅の応急修理制度の申し込みの受付についてと、災害ごみ、公共交通機関についてのお知らせが出ています
能登町からは大雨に係る罹災証明書の申請受付と住まいの再建のための無料戸別訪問相談のお知らせが出ています
七尾市からは住宅に関する支援のご案内のページが更新されています
そのほかニュース
能登半島地震から10か月となりました。ここまでかかるのかというのが感想ではありますが、現地の人は大変なので悔しさや悩みがもっとこみあげているのだろうなと思うと声もありません。
防災庁が設置となるようですが、個人的に感じるのはこれはこれでよいのですが地方分権的なものも必要なのではないのかなと。何かあったときの派遣やコントロールのしやすさなどはありますが、集権体制が一極集中を生んでいる要因でもあるんだろうと思います。アメリカは人口もあれだけ多いですが合衆国で州法で決められる範囲も多いですし、人数が日本より少ないドイツやスイスも連邦ですからね。
日本の広さを考えると物理的な距離からいくつか分かれて大きな都市が分散しているほうが災害派遣や物資分散にも強いですし、それこそ首都圏で何かあっても他の都市圏から物資や人員の応援行くにも足りないのが目に見えてます。
まとまりを都道府県単位にすると人数の問題からできることも逆に限られてしまうので、ある程度の大きさで地方連邦区みたいに権限委譲し国で行うことと地方で行うことを明確化してもよいのではないかなと感じています。すっかりこのあたりの議論は聞かなくなってしまいましたが、選挙区の区割りの問題で都市部の声が通りやすくなっているのも要因かもしれませんね。進めようとすると困難な道になるのは見えてはいますが、それでも悪循環になっている気がします
さて、3連休の明日は天気の悪いところも多いようなので気を付けましょう