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わてノート 能登半島 被災・復興状況などまとめ(12月20日)
今週火曜日南太平洋のバヌアツで地震がありました。14名死亡との情報が流れています。3.11の前に起きたりした地域ですが、南太平洋からニュージーランドのあたりは地震は結構多い地域ですね。小さい島なので大きな被害となってないことを祈りたいです。
また17日には北海道や青森で大雪に、19日は東京などでも初雪がありました。忘年会クリスマスシーズンにかかってあわただしい時期となってますが復興状況など確認していきます。内閣府の方は更新ありませんでしたので国交省と県を確認します
能登半島被害復興状況まとめ(12/20)
人的・住家被害
人的被害(地震)死者469名 重傷368名(12/06)
人的被害(大雨)死者17名(石川県16名 熊本県1名)重傷2名(12/10)
住家被害
全壊 6437棟(新潟、富山、石川)(大雨)113棟(石川)
半壊 23086棟(新潟 富山 石川 福井)(大雨)589棟(12/17)
避難者数:(地震)67→53名、(大雨)346→389名(12/17)
ライフライン
上水:(地震)5月末で立入困難な地域等の一部地域(約700戸)を除き水道本管が復旧(8/27)、(大雨)132戸が断水(11/26)
電力:(地震)安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等を除き 復旧(4/2)、(大雨)石川県内の停電は、安全確保等の観点から電気の利用ができない家屋等(※)を除き復旧(11/01)
都市ガス:大雨による被害なし
LPガス:(地震)2月末に応急復旧完了、通常出荷体制に移行。(大雨)土砂崩れや、家屋倒壊によるボンベ流出が発生所在確認(10/18)
通信:(地震)固定回線 インターネット・アナログ電話150回線に影響、携帯電話基地局、KDDIで1局 ソフトバンクで2局影響(11/26)
(大雨)固定回線 復旧、 携帯電話基地局、NTTドコモで8局、KDDIで9局 ソフトバンクで8局、楽天モバイルで3局影響(11/26)地上波:(大雨)(地上波テレビ)(ラジオ)すべて復旧済み(ケーブルテレビ)1490世帯が断線などの被害(11/26)
交通インフラ
能越道:(のと里山空港 IC~徳田大津IC)対面通行可(9/10)
補助国道: (地震)40 区間通行止めのうち 36区間(約 9 割)復旧 現在 1路線 4区間で通行止め、(大雨)1路線5区間通行止め(11/26)
都道府県道等 :(地震)3 県 145 区間通行止めのうち 133区間(約 8割)復旧 現在 12区間で通行止め(大雨)13区間通行止め(11/26)
鉄道:(地震)JR七尾線 2/15 から全線運転再開、のと鉄道 4/6全線開通(7月20日より通常ダイヤ)(大雨)羽越線10/5夜再開
航空:(地震)のと空港 民航機運航再開(1/27)(4/15から毎日運航)
砂防土木
河川:(地震)応急対策実施済み(大雨)最上川で農地浸水発生(解消)、石川県28河川で浸水被害発生しほぼ解消、町野川で2か所堤防決壊し緊急応急復旧工事を完了、河原田川緊急応急復旧工事を完了、その他5河川で権限代行による応急復旧工事を実施中(11/26)
土砂災害:(地震)456 件(新潟県 18、富山県 14、石川県 424)、(大雨)272 件(宮城県 1、山形県 1、新潟県 2、石川県 267、熊本県 1)(11/26)港湾 七尾港:(地震)8岸壁中3岸壁が利用可能、輪島港:1岸壁が利用可能、飯田港:2岸壁中1岸壁が利用可能、小木港:5岸壁中5岸壁が利用可能、輪島港は大雨影響で土砂流入(11/26)
住宅・医療
住宅仮設:(地震)6882戸着工、6671戸完成(11/26)
下水:(地震)下水道本管は立入困難な地域等の一部地域を除き確保済み(珠洲市の立ち入り困難な一部地域を除き)(5/28)(大雨)輪島市と珠洲市の一部で被害あったが機能確保済み(10/10)
宿泊施設:(地震)石川、新潟、富山、福井、岐阜の宿泊施設で被害
医療機関:(地震)石川県の医療機関において全施設断水解消(4/5)(大雨)3施設で被害があったが復旧済み(9/23)
社会福祉施設:(地震)高齢者施設断水9か所、障がい者施設断水3か所停電1か所(7/30)(大雨)障がい者施設の断水解消(11/01)
農林水産
農林水産:(地震)長野、石川、新潟、富山、福井、岐阜で被害、(大雨)秋田、山形、新潟、石川、福岡、広島、佐賀、長崎、熊本、大分で被害
防災重点農業用ため池:(地震)新潟県1か所、富山県11か所、石川県 280か所、福井県1か所で堤体に損傷、(大雨)石川県 73か所(11/01)
農業集落排水施設:(地震)被害あり新潟県11か所、富山県20か所、石川県72か所
廃棄物処理施設関係:(地震)石川県、し尿処理施設2施設停止中、焼却施設など全復旧、最終処分場7施設停止し2施設復旧、新潟県焼却施設1か所停止中
国土交通省
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国交省からは金沢と富山国道事務所でこの冬はじめて除雪車が出動しました。冬用タイヤでないと危なさそうですね。
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また和倉温泉の護岸復旧工事が始まりました。1年越しですね。海岸の形状が変わって復旧工事するのも大変なのでしょう。
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能登地域に限ってはいませんが、小型除雪機を自治体に貸し出すようですね。幅が狭くなっている道などが増えているかと思いますので良いかなと思います。
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最後に12月22日から23日にかけて大雪の予想がでています。通行止め胃の可能性があるのは上越から妙高高原と関越道の湯沢付近ですね。近隣へ行かれる方などはお気を付けください。国道事務所からはゆきみちポータルや雪みち情報のリンクもありましたのでご参考ください
石川県
県からは能登半島地震の復旧のあゆみということで復旧工事の状況が公開されていました。また定例の報告があがっています。
避難者数は地震のほうで67→53名、豪雨で346→389名となっています。除雪困難地域の報道がありその影響で避難者が増えているのかもしれません。地震の方は年内めどでしたが53名まだいらっしゃるので難しいのかもしれませんね・・
各市町
輪島市からは農地等手づくり復旧支援事業についてのお知らせがあります。これは国の復旧対象とならない農道や水路などについて集落などに経費の支援が行われるものとなります。また、水道の断水状況についてのお知らせがありました。
珠洲市からは地区住民意見交換会(第3回)のお知らせがでています。24日で第3回は締めとなります。
志賀町からは応急的なお住まい(応急仮設など)からの転居にかかる費用についての補助のお知らせがあります
能登町からは積雪時に通行止めとなる町道のお知らせが出ています
その他ニュース
石破政権になって防災も重点となっていくのでしょう。ただ今までの国の事業と同じように簡単ではないのだろうなと。
これにかぎらず電源エネルギーや食料などの身近なところでも市民レベルで話の集約というような以前に業界団体や国会で決まっていくということがあります。
最後の産経新聞で触れられていますが、強化するにも各自治体でそれができるのかというと予算次第になります。そしてできるところとできないところがでてきます。高い防災を進めるほどそういった格差がでてきて、格差を埋めるとなると国でとりまとめるということがおきますね。
国で行うと大きいことはできるが時間はかかる。そして細かいことは国からの出向者と含めて各県などで進める。防災なんて北海道と沖縄、北陸と東海で全然違うのにこういう体制がよいのかどうか。来年からは内閣府の防災と防災庁関連についてウォッチしていくのもよいかもしれません。
また、水道カルテの公開がありました。来年度以降で水道料金に跳ね返ってくるものかと思われます。こちらも気になりますね。
さて、また雪の予報も出ていますね。クリスマス寒波となるかもしれません。気を付けてお過ごしください。