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妹たちへ...なんてね

 そういえば。ふと思い出した。
SNSが怖い時があった。英語教材を手当たり次第買い漁る時があった。

 これって、英語講師あるあるなんです。
決まった会社の講師になれば、その会社の教材を使って言われた通りにすれば大体レッスンは出来る。でも一人で教室を立ち上げた時、なんでも好きにしていいですよ〜ってなると、嬉しい半分すごく迷う。悩んで迷って、いろんな教材やいろんなメソッドを巡って...自分のものを見つけて自信をつけるまでが大奮闘。

 私は最初の生徒が我が子と姪っ子だったから、楽しく遊ぶところからスタート。でも情報収集のつもりで始めたSNSでは他の英語講師たちがキラッキラに見えて、かなり狼狽えたのをよく覚えてる。途中でSNSから離れた時期もある。

 セミナーに出かけたり、いろんな教材を買ってみたりした。でもどれもピンとこなかった。みんなが良いって言ってるのに自分にピンとこないのは、私が悪いの?って悩んだこともある。

 そして出会った。私がピンときたのは、海外の学校の先生たちのメソッド。「語学指導」ではなくて子どもたちが「楽しんで学ぶ」ための姿勢をシェアしてくれた先生たちの言葉が一番私には響いたのだ。

 オーストラリアの先生の「え?6歳の子がじっと座ってるわけないじゃん。好きな体勢でいいのよ。」とか、アメリカの先生の「自分が楽をしてこそ、子どもたちは学ぶんだ。先生がなんでもしてあげるんじゃない」とか、「ゲームのルールに子どもたちを従わせるんじゃなくて、子どもたちに合わせてゲームのルールを変えるんだ」とか。

 で、メソッドは?はい、結局我が子や姪っ子と最初にしていた「遊ぶ」は15年経った今でも変わらず。それが私のメソッドとなってます。育っていった生徒たちが私の自信になってくれています。

 あんなに怖かったSNSも、今は「あぁ〜この先生すごいな」とか「これ、楽しそう。取り入れてみようかしら」とか、楽しんで見られている。良い意味で自分にしかできない自分のメソッドを育ててきたからかも。
 
 だからね。今もし「自分なんて」って思っている先生がいたら、大丈夫ですよ。自分が「これ」って思うものを見つけたら、あとは目の前の子どもたちを見て一緒に見つけていったらいいんです。悩んでも迷ってもいいんです。

 人と比べることは時に起爆剤にもなり得るけど、毒にもなりやすいから、疲れたらSNS休んだりしながら。自分を大切に。自分のアンテナを大切に。

 あの時の私と、同業の妹たちへ。愛を込めて。

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なみお
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