幸せの定義

　みんな幸せになりたくて、その方法を探っている。
どこの国の方が幸せ度が高いとか、どの仕事に就いた方が幸せだ、とか。お金はどのくらい持っていた方が良い、とか。

　ずっとモヤモヤしていた。幸せの定義ってなんだ？

　今の私の答えは、幸せってその人が「はぁ〜幸せだ」って心から思うこと。シンプル。
　だけど、これが意外と難しい。だって、私たちは生まれてからずっと「自分にとっての」幸せなんて考えてないから。世間的な幸せ、いわゆる幸せ、あの人よりマシだから幸せ...そんな定義づけの中で自分をどこかに置いてけぼりにし続けてきたから。

　「自分にとって」の価値観は、一番大事。
友達がいればいるほど幸せを感じる人もいれば、友達は数人で十分な人もいる。お金があればある程幸せな人もいれば、最低限足りるだけでいいって人もいる。仕事が生きがいの人もいれば、仕事以外が生きがいの人もいる...
　自分らしくいられたら幸せ。自分なりの幸せを堂々と語り合える相手がいれば、もっと最高。

　いろいろな国や場所を見て、いろいろな国の人と毎週おしゃべりしながら、私は自分にとってどこが一番居心地が良いかって考えてきた。
　今の答えは、今いる場所。私の周りには優しい人がいっぱい。ふんわりしていて、焦っていなくて、足るを知る人、いつも感謝している人たちがいる。大好きな仕事がある。

　世間や周りの人たちに自分の幸せを決められずに、自分で選ぶことが出来たらいい。そのためにこの厳しすぎる社会も変わっていかなければいけない。

　自分の声が聞けないくらい苦しい立場にある人たちのために小さな声を上げていきたい。できることをし続けたい。

＊写真は、ちびっこと一緒に飾りつけたツリー。「ほら、さくらんぼ！」と見せてくれた。
　そうだよね、飾りを一つずつつけなきゃいけないなんて、決まってないんだよね。
　子どもたちは、いつもカチカチ固まりそうな私の頭を柔らかくしてくれる。