言葉がわからない不安 わかる快感
釜山と慶州へ3日間の旅をして来た。そこで感じたことを少しずつ旅エッセイにしていこうと思う。良かったらお付き合いください。
今回は言語について。私は日本語と英語を理解し、スペイン語は少し。韓国語に関してはほぼ挨拶程度。釜山では宿や市場の人は日本語か英語を話せたので難なく過ごせた。けど、例えば宿で会った旅人同士やちょっと街から外れた場所での会話では苦戦した。
宿で朝食をとっていたら、隣に座ったとても素敵なマダムが何か話したそうに笑顔でいる。そこで英語で話しかけてみたけど、なんとフランス語オンリーのフランスの方。結局スマホの翻訳アプリをお互い使って話した。
そこで家族のことや旅の目的、今日はここに行く、という互いのプランは話せた。確かに翻訳機はすごい。でも、これで十分...とは思わなかった。やっぱり普通の会話のリズムを知っているから、間に機械を噛ませるよりもカタコトでも言葉を使うのが好きみたい。私はね。
とはいえ、文明の利器でこんな風に会話出来たことは本当に感謝。
わからない言語といえば、韓国語もフランス語もまるで歌詞のない音楽の様で、本当に意味がわからない言語を聞かされる時の不安ったらないな、とも思った。
反面、英語でかなり助かったこともある。世界の人が学校で少しずつでも英語を学んでいることに感謝。
慶州の小さなコンビニで、韓流ドラマにあるみたいに店内でラーメンを作って前のテーブルで食べたい、と思った。スマホの翻訳アプリで「ラーメンを作ってみたいのですが」とお店の人に見せると、一緒について来て身振り手振りで教えてくれた。
ラーメンの麺が煮えた辺りで、レジにお客さんが来てお姉さんがレジに。麺がのびちゃう!どうしよう?と、制服姿の高校生2人組を見つけ、"Do you speak English?"と尋ねた。きっと学校で勉強しているはず。
二人とも笑いながら「英語?自信ないなぁ〜」みたいな雰囲気を醸しつつ、ラーメンの袋を読んでくれて、続きを手伝ってくれた。
「ドラマとかであるからさ。やってみたくって。」と英語で言うと二人とも笑ってくれた。作りながら一人が"It's delicious."と言ったので、私も「맛있겠다 マシッケッタ」(美味しそう)と言うと「うぉ〜」と盛り上がってくれた。
楽しい会話だった。そして、きっとこの二人は学校で英語を学ぶ意味を感じたんじゃないかな、なんて私の中の英語の先生がそう思った。言葉って「使う」と爆発的に伸びるし、楽しくなる。
美味しくラーメンを食べた帰りにコンビニの近くで再び二人を見かけたので、"カムサハムニダー♪マシッケッタ!(ありがとうございます!美味しそう)」と爽やかに言った私は、使ってもなかなか韓国語を身につけられない様だ。
精進します。
*マシッケッタ=美味しそう
マシッソッソヨ=美味しかったよ、って言いたかった。
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